犬の下痢、心配ですよね。
何か病気を患っているのではと不安になるものです。
人間も下痢をしたときは何かしら体内で不健康なことがあるとされていますが、犬にとっての下痢も同じことです。
健康チェックのために便の確認は重要視されています。
今回は犬の下痢ついてご説明してまいりましょう。
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犬が下痢でゼリー状な便をするのはどうして?
飼い主の皆さん、犬の下痢でゼリー状のものを見たことはありますか?
何故ゼリー状の下痢が出るのでしょうか。
まず、犬の大腸で何が起こっているのかを説明しましょう。
犬の大腸では、排泄に向けてうんちをスムーズに移動させるための粘液が作られています。
適度な水分を含んだうんちは、この粘液のおかげで大腸内を移動した後、排泄に向かいます。
しかしながら、胃や小腸にて何か炎症があったり大腸に強い刺激が加わったりしたとき、粘液の量が増えてしまうメカニズムがあり、このときうんちと粘液の調和が崩れ、うんちと粘液が別々に体外へ出されてしまうことがあるのです。
ゼリー状の便はすなわち大腸内で作られた粘液なのです。
何か病気かもしれないと疑うと思いますが、先述した通り、腸内環境の乱れが原因であることが多いと言われています。
それでも、何かしら病気の可能性もあるかもしれませんよね。
考えられる病気としては、大腸炎、コクシジウムなどの寄生虫、回虫症、ジアルジア症などがあると言われています。
下痢の他に何か気になる症状があるときは、動物病院に相談へ行ってみてください。
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犬が下痢をしてゼリー状の便だけど元気な時は病院は行かなくてもいい?
犬がゼリー状の下痢をしているけど元気なとき、病院へ行くべきなのでしょうか。
下痢の他に気になる症状があるときや下痢が止まらないときは病院へ行き、獣医さんの指示を仰ぎましょう。
ただ、下痢の原因がわからず対処療法となることも多いと言われていて、結局病院へ行かなくても同じだった・・・と肩を落とす飼い主さんもいるかもしれません。
その場合、おうちでできることをしてあげましょう。
一番取り組みやすいのは、食生活の改善ではないでしょうか。
ゼリー状の便は腸内環境が影響していることが多いと言われているので、消化器官に負担を与えないよう、ドライフードからウェットタイプのフードに切り替えてみてはいかがでしょうか。
下痢だと水分不足になり脱水症状を引き起こしかねません。
ウェットタイプのフードだと、消化器官に負担を与えない上、水分補給もできるのでおすすめですよ。
犬が下痢をして血便がでて粘膜もドロッと出ているときの対処法は?
もしゼリー状の下痢の中に血便が混ざっているときはどのようにすればいいでしょうか。
下痢で血便の症状が見られる病気として、大腸炎とコクシジウムが挙げられます。
両病気ともに、動物病院での治療をするようにしましょう。
大腸炎のときで下痢の症状が強い場合は、水分不足やミネラル不足が顕著なので、輸液治療を行うことが多いです。
大腸炎の原因が細菌のときは抗生物質で、寄生虫のときは駆虫で、アレルギーのときは血液検査をした上でアレルゲンを除去する治療へと進んでいきます。
どの場合でもまずは大腸炎になった原因を探ることから始まります。
コクシジウムの場合でも下痢が強いときは輸液で脱水や貧血を起こさないようにします。
駆虫薬ももちろん投与されますが、それと同時に食事療法を取り入れます。
栄養価が高く消化のいいものを食べることで、体力回復をするようにします。
強い症状だった場合、回復まで1ヶ月以上要することもあります。
また、すべての病気でストレスが関わることが多いと言われています。
ストレスを溜めないために、生活習慣を見直すことも大切ですね。
まとめ
いかがでしたか?
ゼリー状の下痢だけなら様子を見てもいいかもしれませんが、長く続くようであれば、脱水や貧血など悪化していくおそれもあります。
そのときは病院へ行くようにしてくださいね。
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