皆さんは猫の年齢を見分けることができますか?
実は、猫の年齢を見分けるのは、獣医さんでも難しいと言われているほどなんです。
ペットショップやブリーダーから猫を飼った場合は、誕生日が明確にわかりますが、譲り受けたり動物愛護センターや保健所から里親になったりした方はわからないことが多いでしょう。
猫の年齢を見分けられなくても困ることはないかもしれませんが、猫と一緒に過ごしていくうちに、できるだけ健康で長く一緒にいたいと思いますよね。
となると、猫は今一体いくつかがわかっていると、これからかかるであろう病気にも対応できるかもしれません。
やっぱりだいたいでも年齢を知っておくことに意味がありそうですね。
そこで今回は、猫の年齢についてお話してまいりましょう!
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猫の年齢 ってどうやって見分けるの?
猫の年齢の見分け方ですが、大きく3つの事柄に注目してみましょう。
まずは、歯。
子猫の場合は、乳歯がどれだけ生え揃っているかという点に着目しましょう。
目安として、生後1ヶ月ほどで歯が生え始め、2ヶ月を過ぎる頃には生え揃います。
乳歯の次は、永久歯をチェックしましょう。
生後6ヶ月頃から乳歯が抜け永久歯が生え揃ってきます。
この頃は子猫というよりは一人前の猫の顔になっているでしょう。
そこから半年経過して、1歳の頃には門歯がだんだんと減ってきます。
どの歯がどれだけ生えているかをチェックする他に、歯の色を見て年齢を見分ける方法もあります。
1歳未満であれば、きれいな白い歯で、輝いて見えるほどです。
それが2歳に近づいていくにつれて、やや黄ばんだ色の歯になっていきます。
さらに、3~5歳では、歯石が目立ち、徐々に歯が擦り減ってきます。
歯だけでなく、歯茎も確認してみてください。
ここにも年齢を知るヒントがありますよ。
子猫ではわからないことですが、成猫だと、歯茎が擦り減り色素沈着が見られることが多くなるでしょう。
10~15歳の中年期、高齢期の猫の場合、歯や歯茎は大きく擦り減り、抜けている歯も目立つようになるでしょう。
それぞれの年齢にあったフードを与えたりしたいですね。
次に、毛の状態を見てみましょう。
猫の毛のつやが良く活発に活動するのが4歳の時期と言われていて、それを過ぎて5歳を迎えると、口元に白いヒゲが生えてくるようになります。
6歳になれば白髪混じりの毛並みになり、落ち着いた大人のような雰囲気を醸し出すでしょう。
さらに10歳くらいになると、毛のつやがなくなり、抜け毛が目立つようになります。
このころから病気にかかりやすくなってしまい、だんだんと素早く行動できなくなると言われています。
最後に、目を見てみましょう。
猫の目の水晶体の反射光を見る方法です。
猫の目に医療用の光を当てて確認できるんですが、角膜反射光の他に複数の小さな光、これが水晶体の反射光であり、ライトの方向と同じ向きに動き小さい方が「前面光」、逆方向の向きに動き大きい方が「後面光」で、それらをチェックすると、年齢が見分けられると言われています。
少し手間になりますが、見てみましょう。
活発な4歳5ヶ月頃まではこの前面光と後面光の大きさはほぼ同じだと言われています。
が、4歳6ヶ月~7歳5ヶ月くらいになると、後面光の方が大きくなり、具体的に言うと1,5mmほどの大きさになります。
その光は両方ともにだんだん大きくぼやけてきて、9歳までは前面光が1mm、後面光が2mm、13歳までは前面光が1,5mm、後面光が2,5mm、15歳以上になると前面光が3mm、後面光が4mmにまでなります。
以上が猫の年齢の見分け方です。
毛の状態はすぐに確認できますし、歯についても少し覗けば見えるでしょうから、確認してみてはいかがでしょうか。
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猫の年齢で落ち着くのは何歳ぐらい?
猫は何歳くらいで落ち着くのでしょうか。
まず、発情期が2歳のころ。
人間の年齢で言うと23歳前後でしょうか。
このころのオス猫は発情期がさかんで、ケンカもよくするので、ケガや感染症に気をつけたいところです。
3歳、人間で言うと28歳ですが、このころそのさかりが全盛期を迎えます。
4歳を迎えると(人間なら32歳頃)、毛のつやも最高潮で、まだまだ若いですが貫禄が出てくる頃です。
まだまだ活発に行動しますよ!
次、5歳の頃。
人間で言うと、36歳の頃、
だんだんと運動能力が衰えてくる頃です。
歯が丸くなっていきます。
犬歯でさえも衰え始めます。
口元には白いヒゲが生えるようになり、落ち着いた印象を見せるようになってくるでしょう。
人間でもそろそろ中年と言われるような頃、猫はまだ5歳という年齢ですが、人間と同じく中年期へ突入する頃なんですね。
猫の年齢によってなりやすい病気は?
気になるのは、猫の年齢によってかかりやすい病気があるのかどうかというところ。
猫によって健康状態は違うので、一概にこの通りだ!とまでは言えませんが、参考程度にしてください。
6~7歳の頃、肥満になる猫が多くなると言われています。
肥満になると腎不全にもなりやすいと言われていますので注意が必要ですね。
8、9歳では、寝てばかりだとか、歯が抜けるだとか、身体が硬くなってくるとか、身体の衰えが顕著に出ます。
10歳を迎えると、老猫と呼ばれるようになり、ついには1日中寝ることも多くなってきます。
このころになると、身体の衰えから便秘になりやすく、病気にかかりやすいと言われています。
12~13歳、この年齢は猫の平均寿命と言われています。
白内障にかかる猫も増えてくるでしょう。
活発に動けなくなることから病気にかかることも多くなると言われています。
活発に動けないと、身体のめぐりも悪くなり、食事でさえも十分にできない猫もいるようで、それが免疫力低下、そして病気へとつながってしまうのですね。
猫にとって無理のない過ごしやすい生活が一番ですが、数回に分けて食事をする、シニア食に切り替えるなどの工夫をしながら、サポートしてあげてくださいね。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
だいたいでもいいので猫の年齢を把握しておき、その年齢にあった食事や適度な運動ができるように支えてあげてくださいね。
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