ペットの猫とコミュニケーションを取っていて、お互い顔が近づいたとき、猫の口臭がきつくて気になったこと、ありませんか?

これはただお口のケアをしていないからにおってきているだけ・・・ではないのです。

実はそれ、腎臓病にかかってしまっているおそれがあるのです!

今回は猫の口臭と腎臓病についてお話していきましょう。

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猫の口臭がひどいのは腎臓が悪いの?

猫の口臭がひどい原因って一体何なのでしょうか。

元々の口臭であることや食事の内容によって口臭が気になることもありますが、これらはあまり心配する必要はないと思います。

しかし、病気が原因であるかもしれないと思えば、とても心配なことですよね。

考えられる病気としては、歯周病や口内炎などのお口のトラブル、もしくは腎臓病が挙げられています。

歯周病や口内炎については、まずはお口のチェックをしてみてください。

歯がぐらついていたり歯石が目だったり、口内に炎症が起きて赤く腫れたり出血したりしていることがあります。

目に見えてわかる症状なので、気が付いたときに病院へ行ったりケアをしたりしてあげてください。

大変なのは、腎臓病になってしまったときではないでしょうか。

猫に多い病気と言われている急性腎不全は、腎臓の働きが著しく低下したことによって起こる病気で、食欲もなくなり嘔吐してしまったり口臭がきつくなったり、元気でさえもなくなるといった症状が見られるようになります。

何故口臭がきつくなるのかというと、腎不全によって排泄されない毒素が体内へ蓄積され、尿毒症を起こし、アンモニア臭が口から発せられるようになるからなんです。

口臭がにおうとき、腎臓病なのかお口のトラブルなのかを判断したいときは、まずじっくりと猫の様子を観察するようにしましょう。

元気、食欲があるか、嘔吐していないか、よく見てあげてください。

口内炎の有無は、慢性腎不全であれば併発しているおそれもあります。

猫の様子をしっかりと見て判断してあげましょう。

判断しかねるときは、迷わず病院に行きましょうね。

腎臓病は命に関わる病気です。

例え軽度の歯周病で心配がないとしても、動物病院で診断してもらうのが良いと思いますよ。

猫の腎臓病を予防するには?

口臭の原因にもなる腎臓病、予防するために飼い主はどんなことをしてあげられるのでしょうか。

腎臓病になってしまったときに重要なことは、食事療法です。

質の良いキャットフードを用意し、おやつやご飯を過剰に与えないようにすることが大事です。

加えて、適度な運動をさせて、肥満にならないようにしてあげましょう。

水分補給もきちんと行うと脱水症状を防ぐことができてなお良いでしょう。

また、トイレを清潔に保つこともとっても大切です。

トイレが汚い状態を継続してしまうと、細菌感染しやすくなってしまい、膀胱炎にかかってしまう可能性だけでなく、それが悪化して糸球体腎炎になってしまうリスクも高くなってしまいかねません。

トイレの砂をこまめに入れ替えるなど、常にきれいな環境を保てるようにしてあげてください。

トイレの清潔を保つと同時に、おしっこの回数やようすに何か変わったことがないかも観察しましょう。

他には、腎疾患につながりかねない病気、例えばネコ白血病や猫伝染性腹炎、ネコエイズなどのウイルス感染症にかからないように、野良猫に近づけないようにすることも必要です。

これらウイルス感染症に感染してしまうと、腎炎や慢性腎不全に至る可能性が考えられるので、注意しましょう。

ウイルス感染症の他に、急性腎不全と密接な関係にあると言われている下部尿路疾患も予防する必要があります。

この下部尿路疾患とは、膀胱炎や尿路結石など、膀胱から尿道にかけて起こり得る病気のことを指しており、これらにかかることによって急性腎不全を発症してしまうケースが多く見られるようです。

下部尿路疾患を予防するためには、食事内容と水分補給量の見直しが必要だと言われています。

水分摂取量を増やし、泌尿器官をサポートできる食事を心がけていきましょう。

専用のキャットフードも販売されていますので、一度調べてみてくださいね。

最後に、ストレスを与えない、溜めないこと。

免疫力が低下することで、細菌感染、ウイルス感染を引き起こし、腎臓病まで発展するケースが少なくありません。

免疫力の低下は、長期的なストレスが原因であると言われているので、ストレスは溜めずに発散できるのが望ましいと言えますね。

お気に入りのおもちゃで遊んだり猫がリラックスできる環境を作ってあげたりして、ストレス解消をしてあげましょう。

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猫の腎臓にいい食事はどんなものがある?

猫が腎臓病になってしまったとき、食事はどんなものを食べさせればいいのでしょうか。

腎臓病に対する食事療法として、心がける点としては三点あります。

まず一点目、「リン」という栄養素を調整する必要があります。

この「リン」という栄養素は、骨や歯、細胞を構成するために必要なものなんですが、腎臓病を患っている猫はこのリンを通常通りに分解できず、腎臓にさらなる負担をかけてしまい、症状が悪化してしまうと言われているのです。

そのため、「リン」は必要以上の摂取を控えなければなりません。

また、リンと同じく「ナトリウム」、すなわち「塩分」も腎臓病にかかっていると、分解がうまくできずに体内に溜まりやすくなります。

塩分控えめの食事を心がけましょう。

次に二点目、「オメガ3脂肪酸」が効果的であると言われています。

皆さん、聞きなれないと思いますが、「オメガ3脂肪酸」という成分をご存知でしょうか?

「EPA」と聞けば、あぁお魚に多く含まれているものか!とピンとくるかもしれませんが、このEPAもオメガ3脂肪酸に含まれており、腎臓病の進行を抑制すると言われています。

この「オメガ3脂肪酸」には、高血圧や酸化ストレスを減少させる効果があると言われているので、腎臓病に対しても効果が期待されているのですね。

食事としては、サプリメントも幅広く販売されていますので、オキアミや魚油などオメガ3脂肪酸が含まれているものを選択してくださいね。

最後に三点目、「タンパク質」の摂取について気を付けましょう。

腎臓病にかかっている間は、大量のタンパク質が分解され、それが有害物質となり、血液中に含まれてしまうようになります。

じゃあ、タンパク質の摂取を制限しよう!・・・と考えてしまいがちですが、猫は真正肉食動物なので動物性タンパク質は生きるために必要とされています。

なので、タンパク質を摂取しないわけにはいかない・・・でも腎臓病の治療のために制限しなくてはいけないのか・・・と悩みますよね。

ここでワンポイント。

先程、大量のタンパク質が分解されることで有害物質を生み出すことを説明しましたね。

どんなタンパク質が有害物質へとつながってしまうのかと言うと、ずばりアミノ酸のバランスが悪い植物性のタンパク質が、腎臓病の猫に適していないのです!

したがいまして、植物性タンパク質を避け、動物性タンパク質が含まれている、例えばお肉などが含まれたキャットフードを食べると適切で良質なタンパク質を得ることができ、有害物質の発生も抑制することができるでしょう。

さまざまな制限のある中ですが、食事療法は最も有効と言われており、飼い主さんも取り組めることです。

腎臓病にかかってしまって、食事を見直し、寿命が延びたという猫もいると報告があるように、食事療法はとても大事であることがわかりますね。

飼い主さんも勉強が必要かもしれませんが、わからないことは動物病院の先生に聞くなどして、対応していきましょう。

まとめ

いかがでしたか?

猫の口臭は、元々のものから、腎臓病など病気のサインかもしれないということがわかりましたね。

もし腎臓病にかかっていたら、すぐに治療や食事療法などに取り組む必要があります。

まずは口臭をチェックしてみて、気になるようなら動物病院へ行くようにしましょう。

猫の健康のため、飼い主さん、頑張ってくださいね!

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