今回は猫の怪我についてお話をしたいと思いますが、特に骨折した場合、どのような治療を進めていくことになるのでしょうか。

人間で言うと、骨がくっつくまでギプスをしたり安静にしたり、場合によっては手術などが必要となりますが、猫はどうやって治療すればいいのでしょうか。

特に気になるのは、治療費。

それでは、治療費のことも含めて、治療方法や完治までの期間について詳しくみてまいりましょう。

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猫が骨折したら治療費はどれぐらいかかる?

猫が高い場所にのぼっているところをよく見ると思います。

猫は高い場所を好み、ひょいひょいのぼっていきます。

しかし、高い場所にいることが多い分、転落して骨折する回数も比例的に多くなってしまっているのです。

では、手足を骨折した場合、どのくらいの治療費が必要になるのでしょうか。

軽度な骨折の場合、治療費は10万円前後だと言われています。

しかしながら、軽度な骨折は猫もほぼ通常どおりに生活をするので、ただ見るだけではなかなか気付きにくいと言われていて、じっくり観察する上に身体を触って確認しないと気付かないことも多いようです。

骨折の状態がひどければひどいほど、治療費は高くなると思っておいてよいでしょう。

入院して手術となれば、50万円必要になることもあるそうです。

内容としては、検査、例えばレントゲンや血液検査など、そして手術となれば、手術の費用、全身麻酔、皮下注射、静脈注射などが必要で、それに伴い入院するとなれば入院費がかかります。

また、それだけで完治するものではなく、入院の前後、手術の前後は通院もしなければならないのでそれにかかる通院費も必ずいりますよね。

したがって、猫の骨折の状態や病院にもよりますが、骨折治療は高額になりやすいとされています。

また、骨折の状態や病院の違いだけでなく、手術の方法ひとつを見てもそれぞれかかる金額が違うこともポイントで、それに伴って入院の期間も長ければ長いほど治療費は高額になります。

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猫の骨折の治療方法は?

猫の骨折の治療方法としては、軽度であれば自然治癒力で治ることも多いようです。

しかし、軽い骨折を放置したままにしておくと、歩行障害になったり激しい痛みに襲われたりというように悪化してしまってはいけないので、早く気付いたときに治療してあげることが望ましいでしょう。

一般的には、骨折した部位の筋肉と骨を整復した上で、ボルトで固定し、包帯とギプスを巻いて保護するといった治療法が多く取り入れられています。

手術が必要な中度から重度の骨折の場合ですと、「プレート法」「創外固定法」「髄内ピン法」といった方法で手術をし治療を進めていくことになります。

生後1年未満の子猫の場合だと、骨と筋肉の発達がいいため、「副子固定法」という手術を行わずにギプスで固定するだけの治療法も取り入れられています。

動物病院でよくおすすめされる方法としては、「創外固定法」で、手術法の中でも切開せずに手術を行う方法となっています。

切開をしないということは、骨と筋肉をなるべく傷めずに手術が施行でき、猫への負担も少なく済むということがわかりますね。

それに加えて、他の術式では骨折した骨は骨折前よりも弱くなってしまいがちなんですが、この創外固定法は、治癒後でも骨折した骨の強度が弱まることなく丈夫になると言われています。

これがおすすめされている理由なんですね。

ただ、これは難しい手術法だとされているため、獣医の腕が試される術式となっています。

信頼できる獣医の元で手術を受けたいですね。

猫の骨折はどれぐらいで完治する?

最後に、猫の骨折はどれぐらいの期間を要すれば完治するのかをご説明していきますね。

一般的には、入院するとなると、7~30日間はかかると見ておくといいでしょう。

退院したとしても、週に1度は病院に通院することとなりますが、平均的に約3ヶ月通う方が多いと言われています。

治療後も完全に歩けるようになる、または以前のように走れるようになるためには、リハビリも必要となるでしょう。

リハビリ期間の目安としては、ギプスで固定した期間の2倍の期間、例えば、1ヶ月間ギプス固定をした場合、2ヶ月リハビリをしなければいけないことになりますよね。

この場合、リハビリも含めると、完治、すなわちリハビリ終了まで3ヶ月を要することとなります。

ただ、やはりこの完治までの期間も、猫の骨折の状態によって違いがでてきます。

猫の性格にもよって、リハビリを頑張ればもっと早く治るかもしれませんが、治療が嫌いな猫なら長引くかもしれません。

飼い主さんが焦らず、猫のペースに合わせて、きちんと治療を進めていってもらいたいと思います。

まとめ

猫の骨折治療に関する治療費が高額であること、治療には手術が必要な場合もあることがわかりましたね。

なるべく早く骨折を発見できればいいのですが、軽度であれば猫を見ても気付かないことが多く、なかなか早期発見できないのが現状かもしれません。

足を引きずって歩いたりする他に、排泄の後トイレの砂をかけなくなったり高いところにジャンプしなくなったり、猫とコミュニケーションを取っているときに触れるとすぐに引っ込める部位があったり食欲低下が見られたり、いろんなサインを猫は発しているはずです。

それに気付いてあげることができたらいいですね。

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