ペットで猫を1匹飼っていたところに、新しく子猫を迎え入れるとなったとき、みんな仲良く猫同士も兄弟のように遊べるような関係性ができ、1匹で寂しかったから家族が増えてよかったと感じる方が多いと思います。

しかし、いざ多頭飼いしてみるとどうでしょう!

先住猫が新入り猫のことを威嚇して全然仲良くならない!!

・・・なんてこと、実は稀なことではなく、よくあることなんです!

今回は、先住猫の威嚇についてを中心にお話を進めていきます。

これから多頭飼いする予定のある飼い主さんに少しでもアドバイスになればいいなと思います!

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先住猫の威嚇はいつまで続く?

先住猫の威嚇はどれくらい続くのでしょうか?

目安としては、およそ1ヶ月ほどで新入り猫の存在を認め始め、威嚇もだんだん終息に向かっていくと言われています。

では、先住猫は何故威嚇をするのでしょうか?

それは、「不安」という気持ちを抱いているからです。

先住猫は新入り猫のことを「見たことのない得体が知れない敵」と認識してしまうのです。

猫は従来縄張りを大事にし、他の者、例えば人間や他の生物による侵入を拒みます。

新入り猫もその中に含まれるため、縄張りを守ろうとして威嚇をするんです!

威嚇を続けるということは、まだ猫同士親しくなれておらず、まだ敵であると認識している証拠です。

威嚇が長く続くときは、一度別の部屋で猫たちを育てる方がいいかもしれません。

その際、お互いのにおいのわかるものをそれぞれの部屋に入れておくと、慣れやすくなるのでおすすめですよ。

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先住猫が子猫に猫パンチするのはやめさせた方がいい?

皆さんは「猫パンチ」、ご存知でしょうか?

猫は不安や恐怖、敵意を感じていたとしても、すぐに相手に向かって攻撃をしかけるわけではありません。

まずは「フーッフーッ」と息荒く唸ったり威嚇したりするものですが、それでも相手が動じないときに前足を使ってパンチのような行動を起こします。

これがいわゆる「猫パンチ」です。

時には爪まで出し攻撃をしかけてケガを負わせる場合もあります。

何故猫パンチをするのかというと、これも威嚇の延長線上で、縄張り意識が強いため、見知らぬ敵が来たと認識し、それが不安や恐怖へとつながった故の行動なのです。

決して新入り猫のことをいじめているわけではないのですね。

ただ、猫パンチという行為はできるだけやめさせた方がいいと言われています。

爪を出してパンチをすると新入り猫にケガを負わしてしまうかもしれませんし、そのことが原因で、新入り猫が先住猫に寄り付かなかったり飼われること自体を嫌がってしまうかもしれません。

この威嚇行動をやめさせるためには、事前に新入り猫のにおいを含んだタオルなどを先住猫に嗅がせておき、慣れさせておくことがポイントとなります。

新入り猫が来てからは、はじめのうちはできるだけ短時間の対面にし、徐々に長い時間を過ごしていくように工夫しましょう。

そして、優先順位は先住猫を一番に考えてあげましょう。

先に先住猫へエサを与える、先住猫から抱っこするなど、先住猫が「自分よりも新入り猫が優先的に可愛がられている」と思われないようにすれば、先住猫もストレスが溜まらず、威嚇行為も少なくなると思いますよ。

また、どうしても猫パンチを繰り出してしまうときは、飼い主さんが両手を叩いて先住猫を驚かせたり、敢えてその行為に対して反応せず無視したりすると、威嚇行動を抑えることができると言われていますよ。

是非試してみてくださいね。

先住猫と新入りと仲良くさせる方法は?

先住猫と新入り猫を仲良くさせるには、まず、先住猫を優先してあげてください。

新しい猫を迎え入れたときは、どうしても新入り猫を可愛がってしまいがち。

しかし、これをしてしまうと、先住猫が「自分は必要ない、可愛がられていない」と感じてしまい、脱走してしまったり威嚇行為が止まなかったりしてしまいます。

なので、エサを与えたり抱っこをしたりとお世話をするときは、先住猫から先にしてあげてください。

そして、先住猫と新入り猫の過ごす時間が徐々に増えていき慣れてきたころに、同じタイミングでおやつを与えてみてください。

「新入り猫と一緒にいるときはいいことが起こるんだ」と認識させると、さらに仲良くなってくれるでしょう。

それに加えて、お互いのにおいを覚えてもらうよう工夫をしましょう。

お互いのにおいが付着したもの、例えばクッションや寝床の敷物を、お互いの部屋やケージに入れて置き、様子を見てください。

このような工夫をしたからといってすぐに慣れるものではなく、時間はかかると思うので、根気が必要です。

方法としては、徐々ににおいの付いたものをお互いよくいる場所に移動させたりお気に入りの寝床に移動させたりしていきます。

それから、隔離させたままで良いので、においの付いたものを近くに置きながら食事をして、やっとお互いのにおいに慣れてきます。

そのあと、短時間だけ対面させるという行為を何度か続け、徐々に対面の時間も増やしていきましょう。

そのときにおやつをあげたりして、お互いの「におい」と「楽しいこと・嬉しいこと」を結び付けて覚えさせることも有効だと言われています。

しかしながら、さまざまな工夫を凝らしたとしても、お互い仲良くなれないこともあります。

先住猫が長い間1匹で過ごしてきたならなおさらでしょう。

そのようなときは、新入り猫を諦めて、先住猫の気持ちを一番に思いやってあげてください。

新入り猫を飼う前に、仲良くなれるかどうかどうしても不安であれば、里親サイトなどを利用して、トライアル期間で新入り猫を迎え入れるなどして試してみてからでも遅くはないと思いますよ。

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まとめ

先住猫が新入り猫に対して威嚇する理由がわかりました。

いじめているわけではなく、見知らぬ敵がやってきたと認識し、不安や恐怖の気持ちからくるものだということでしたね。

威嚇が続くと、先住猫も新入り猫もストレスになってしまいます。

お互い仲良く、そしてお互いが猫らしい生活を送れるよう、飼い主さんは猫の気持ちを一番に考えて行動してあげてください。

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