猫の口内炎で一番つらいのは、食べたいご飯が痛くて食べられないことです。

食べられないと体力低下で栄養不足になります。

少しでもご飯を食べられるように食事の工夫について、今回は普段の食事、食べやすくする基本のペースト作り、それでも食べてくれないときの強制給餌の方法をご紹介していきたいと思います。

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猫の口内炎のときの食事はどうすればいい?

猫の口内炎とは歯茎、舌、口腔などが炎症を起こす痛みを伴う病気で、歳を取った猫や病気で体の弱った猫によく見られます。

<口内炎症状>
・赤く腫れたり、ただれたり、潰瘍になる
・口の中が白っぽいもので覆われる
・急性時には炎症を起こしているところから出血することがある
・よだれを垂らし、口臭も強くなる

口内炎は痛みが強いので、その痛みから物を食べようとしなくなったり、ちょっと食べてもすぐにやめてしまうため、放置してしまうと、少しずつ元気もなくなり体力低下につながります。

口内炎ができたらまずはすぐに病院を受診し、薬で痛みを緩和させ治療をしながら、自宅での食事にも気を遣う必要があります。

<口内炎になってからの食事の工夫>
ポイントは3つ・・・「食欲が出る工夫」「食べやすくする工夫」「1回で高栄養が摂れる工夫」

〇「食欲が出る工夫」・・・温めて匂いを立たせる、そそる匂いのトッピングを足す
〇「食べやすくする工夫」・・・フードをふやかす、ウェットフードにする
〇「1回で高栄養が摂れる工夫」・・・フード+高栄養パウダーやサプリを足す、柔らかくするために入れる水分を水ではなく牛乳や肉を湯がいた汁などカロリーが摂取できるようなものにする

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猫が口内炎になったときの食事 レシピは?

口内炎になったときの食事のレシピは、猫の食べられる状態に合わせて、フードにプラスするトッピングとして作るか、全て手作りご飯にするなどその時の様子を見ながらすすめていきましょう。

今回ご紹介するのは消化にもよく口内炎でも食べやすい、基本のペーストづくりのご紹介です。

用意するもの・・・フードプロセッサー、ご飯などの穀類、愛猫好みの魚と肉、緑黄色野菜や季節の野菜、野菜や肉を湯がいた煮汁、ラップ

①好みの食材をしっかり浸るぐらいのたっぷりめの水で煮ます。
②火が通ったらフードプロセッサーでペースト状にし、煮汁を足しながら調整して適度なとろみがでるようにします。
③1回食分ずつラップに取り分け、冷凍保存します。(保存期間は5~10日が目安)
④ご飯時には、自然解凍のあとにラップを外して茶碗などに入れ湯せんし、人肌程度に温めます。
その時の猫の口の状態をみて、ぬるま湯などを入れて流動しやすいようなとろみ具合に調整する。

これで基本ペーストご飯の完成です。

フードをふやかした上にトッピングしても良いですし、あるいはそのままご飯として与えても問題ありません。

これに高栄養パウダーやサプリなどを合わせるのもおススメです。

猫が口内炎で食べれないときはどうしたらいい?

痛みで食べられない時には、強制給餌で与えるのも愛猫の体力低下を防ぐ1つの方法です。

まずは病院へ行き抗生物質と抗炎症薬をもらい、口腔内の痛みが少し和らいできたら積極的に食べさせてあげるようにしてください。

痛みがコントロールできたら、食べられる分だけ食べてもらうようにして脱水症状も出やすいので水分摂取も食事を一緒にできる工夫もしましょう。

強制給餌を嫌がる猫もいるので、1回の食事が、少しでも高栄養で水分も一緒に接種できるように口の中へ流動しやすい状態にしておきましょう。

<強制給餌で用意するもの>
ご飯(ペースト状にしたもの)、スプーン又は棒アイスの木の棒、注射針のないシリンジ、バスタオル

与え方
①与える食事はあらかじめフードプロセッサーなどでペースト状にしてください。
ペーストの硬さは猫の嫌がらない硬さを目安にして、スープ状が良い場合にはシリンジを使うと与えやすいです。

②与えるときには、飼い主の両足の間に猫がいるようにして、リラックスさせます。
猫が嫌がって前足で抵抗してくるときには、無理に押さえつけようとしないでください。
バスタオルなどでフワッと首から下を覆ってあげるように巻くと、前足をタオルから上に出すことはできにくくなります。

③指又はスプーン、木の棒、シリンジなどで与えるときは、猫のアゴは上を向いている状態で与えるとスムーズです。

④撫でてコミュニケーションを取りながら少し上向きになっている猫の口の端っこを開けたらすぐに、ペースト状にしたものを口腔内の喉に近い位置(奥歯のあたり)に、スプーンや木の棒(使いやすいもので)すりつけるように入れます。
  ※硬めのペーストにして、与えやすいように小さなお団子状にしても構いません。

⑤猫のアゴが下を向かないように上向きにすると飲み込んでくれます。

⑥シリンジで与える場合には、同じような体制で口の端っこを軽く持ち上げた隙間にシリンジの先を差し込み、流しこめば大丈夫です。

まとめ

人間の口内炎は栄養や休養を十分にとれば治りますが、猫は他の病気が原因で口内炎になっていることも多いため、治りにくくしかも再発しやすいです。

口内炎によって食事がとれないと体力も低下していきますので、必ず病院を受診してください。

今回は、食事の工夫と、食べやすくするための基本ペーストレシピ、強制給餌の方法をご紹介しました。

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