ペットで犬を飼っているご家庭で、夜泣きがひどく悩んでいる方、実はたくさんいらっしゃるのではないでしょうか。

夜中の寝静まった頃でも犬は夜泣きをしたりするので、飼い主さんも寝不足になってしまったり、最悪の場合ノイローゼにまで至ってしまう可能性も考えられます。

それじゃなくても、夜中に泣いていると「寂しいのかな?」「何かあったのかな?」と心配になりますよね。

それに加えて、騒音として近所迷惑になっていないのかも気になるところ。

できれば夜泣きはなくしたいですよね。

そこで今回は、犬の夜泣きについてお話してまいりましょう。

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犬の夜泣きがうるさいから近所迷惑になりそうで心配!

愛犬の夜泣きがうるさくて困っているんだけど、どうすればいいのかわからない飼い主さん、多いと思います。

どのように対処すればいいかのお話の前に、犬の夜泣きの原因についてご説明しておきましょう。

まず一つ目に、不安や寂しさから夜泣きしていることが考えられます。

子犬に多い要因ですが、慣れない環境でなおかつ自分の家族と離れ離れになってしまっていることから夜泣きをしていると考えられます。

二つ目に、空腹であることが考えられます。

おなかが空いたので泣く、これは人間の赤ちゃんと同じで、これも子犬に多い要因です。

三つ目に、運動不足やストレスによって夜泣きをすることも知られています。

四つ目に、発情期であることが考えられます。

オス犬の場合で、だいたい2km範囲の場所に発情しているメス犬がいる場合には、オス犬が夜泣きをすることが予想されています。

最後に五つ目、痴呆が進んでいることが考えられます。

人間と同様、犬も痴呆になる可能性があり、昼夜逆転の生活になってしまうこともあります。

壁や物によくぶつかったり同じ場所をぐるぐるずっと歩いていたりするときは、痴呆である可能性があります。

痴呆によって身体能力が落ち込み、夜中ごろになるといきなり不安に襲われ夜泣きをするというケースがあるようです。

以上の事から、子犬と成犬の夜泣きに違いが見えることも理解できますね。

子犬は甘えや寂しさ、環境に慣れていないことなどの経験不足によって夜泣きをすることが多いようです。

これは、環境に慣れること、経験を積んでいくこと、成長していくとともに自然と夜泣きをしなくなるパターンが多いと言えるでしょう。

それに反して、成犬の場合は、病気や発情が原因となることが多く、子犬のように自然と消失していくのは難しいと言えますね。

どちらにせよ、飼い主さんが愛犬と向き合い、愛犬にとって良い環境作りをしたり上手くコミュニケーションを取ったりして、解消していくことが望ましいと言えるでしょう。

しかしながら、どんな対策をすればいいのかわからないという方が多いのが現状でしょう。

夜泣きのせいで近所迷惑になってしまい、その地域に居づらくなってしまっては大変です。

では、次項で対策についてお話していきましょう。

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犬の夜泣きの対策は?

先程夜泣きの原因についてお話しました。

夜泣きの対策は、それぞれの原因によって変わってきますので、それぞれ詳しく説明してまいりたいと思います。

まず一つ目の寂しがる子犬に対しての対策です。

対策としては、三点あります。

はじめに、子犬がリラックスして安心できるようなにおいのついたものをそばに置いておくこと。

飼い始めの頃は特に不安がってしまうのは仕方のないことでしょう。

そんなときに、生まれ育った環境の懐かしいにおいがあるだけで、自然と安心できるものなのです。

例えば、生まれたすぐあとから遊んでいた道具や使っていた布団をそばに置いておくといいでしょう。

また、環境に慣れてきた頃なら、飼い主さんにも慣れていると思うので、飼い主さんの香りが付いた衣類やタオルなどを置いてあげてみてください。

次に、ケージをリビングなど、飼い主さんの寝室と別室に置いている場合、ケージを同じ寝室に移動してあげてみてください。

飼い主さんと同じ空間にいると認識すると、不安が解消されていき、夜泣きが減っていくと言われています。

それと同時に、消灯することで寝る時間を認識してもらうこともできますよ。

最後に、無視するという手段もあるということを覚えておいてください。

クゥーンクゥーンと夜泣きしているとかわいそうでどうしても無視できずに構ってしまう方が多いと思います。

実際、夜泣きが始まったら、犬のそばに寄り添ってあげる飼い主さんは多いと思います。

しかし、それは「鳴けば飼い主が来る」と認識してしまい、夜泣きはさらにエスカレートしてしまう可能性があります。

したがって、寄り添うことも大切なんですが、一人で過ごす環境に順応できるように無視をすることも大切なのです。

次に、空腹を理由に夜泣きをする犬に対しての対策は、食事の量や時間を調整してみましょう。

一度に与える食事量を減らし回数を増やしてみたり、最後の食事を就寝前にしたり、少し工夫してみてください。

ただ、体重や犬種をもとに規定量の食事を与えていても足りないと訴えかけて夜泣きをする犬の場合、一度動物病院で相談に乗ってもらうようにしてみてはいかがでしょうか。

思いがけなく病気が見つかったりすることもあるかもしれないので、獣医さんやトリマーの方の意見を参考にするのもいいと思います。

次に、運動不足が原因の夜泣きの場合、散歩や遊ぶ時間が十分かどうかを振り返ってみてください。

足りないなと感じたときは、改善してあげましょう。

遊ぶときはおもちゃを使うとたっぷり遊ぶことができるので、疲れてぐっすり眠ってくれるかもしれませんよ☆

次に、発情期の夜泣きの場合、去勢や避妊の手術を行うことで夜泣きは減ると言われています。

合わせて、前立腺の疾患や会陰ヘルニア、乳腺腫瘍などの病気の予防にもなる手術ですから、一度動物病院へ相談にいくと良いでしょう。

最後に、痴呆が原因になっているとき、昼夜逆転の生活になっているので、元のサイクルに戻してあげましょう。

昼間寝ていることが多いので、昼寝は極力させずに、一緒に遊んだり日光浴したりするようにしてあげてください。

体内時計を通常に戻してあげましょう。

以上が夜泣きへの対策となりますが、一つ優秀なおもちゃも紹介させてください。

それは、知育玩具です。

知育玩具とは、おやつを詰めることができるおもちゃのことで、おやつを詰めて犬におもちゃごと与えると、犬はおやつを取ろうとして必死になります。

それによって、寂しさを忘れ、おやつによって空腹は満たされ、さらに夢中になっておやつを取ったので疲弊し寝てしまうという流れができ、夜泣き防止にもなりますよ。

寂しさ、空腹、運動不足を同時に解消できる優れものなので、試してみる価値ありかもしれませんね!

子犬の夜泣きは一緒に寝るのもありなの?

子犬の夜泣きですが、飼い主さんと同じ布団で一緒に寝ることはしてもいいのでしょうか。

一緒に寝てあげたいと思う飼い主さんもいると思います。

が、なるべく一緒の布団で寝ることは避けるようにしてください。

添い寝することが当り前になってしまうと、子犬はこれから先も一人で眠ることができなくなってしまうのです。

一人で眠ることができなくなるだけでなく、ケージに入ることや一人で過ごすことすらできなくなってしまう可能性が考えられています。

こうなってしまうと、飼い主さんは犬を一人にしてどこにも出かけることができなくなってしまいます。

お留守番やケージに入ることも一緒に生きていくのに必要なことです。

それができなくなるのは困りますよね。

また、ベッドから落下してけがを負うリスク、ノミやダニなどによる皮膚炎にかかるリスクなども考えられます。

以上のことから、夜泣きを防ぐために一緒に寝ることが最善の策ではないことがわかりますね。

まとめ

犬の夜泣きについてお話してまいりました。

夜泣きの原因や対策がわかったので、ご自身の愛犬はどのタイプなのかを見極め、それに合った対策で対応してあげてくださいね。

近所迷惑も気になるところですが、まずはしっかり犬と向き合って、夜泣きを治してあげれるよう見守っていきましょう。

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