腎臓病は食事管理が大切な病気の1つです。

特に食事療法は、正常な働きをしている残りの腎臓に負担をかけないようにするためのとても重要な保存療法になります。

腎臓病になってしまったらどんなフードが良いのでしょうか。
今回は腎臓病になったときの食べてもいいフード、愛犬が療法食をどうしても食べてくれないときのコツ、手作り食についてお話していきたいと思います。

スポンサーリンク

犬が腎臓病になってしまったときにあげてもいいドッグフードは?

腎臓の機能に負担をかけないようにできているのが、腎臓病用のサポートフードです。
栄養素の配合も特別なため、基本的に特別療法食になっています。

<腎臓病におすすめの療法食フード>
①ロイヤルカナン 食事療法 犬用 腎臓サポート3kg

・腎臓に負担をかけ、腎臓病を悪化させる栄養素「リン」の量を調整しています。
・健康な腎臓のはたらきをサポートする栄養素を増強しています。
・進行の度合いによってタンパクの量を調整しています。
・嗜好性を高く設計しています。

ロイヤルカナンは、リンとタンパク質、オメガ酸の量を調節して、腎臓病に良いフードにしているので、腎臓病向けのフードの中でも最も口コミで支持されています。

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

ロイヤルカナン 犬用 腎臓サポート ドライ3kg
価格:4283円(税込、送料無料) (2018/4/5時点)

②ヒルズ 特別療法食 犬用 ケイディドライ 腎臓ケア 3kg

・リンの調整と低ナトリウムを実現
・高レベルのオメガ-3脂肪酸を配合
・適切なレベルの良質なたんぱく質を配合
・高レベルのL-カルニチンを配合

心臓と腎臓の健康をサポートする特別療法食です。

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

ヒルズ 犬用 k/d 腎臓ケア 3kg【食事療法食】
価格:4500円(税込、送料無料) (2018/4/5時点)

犬が腎臓の療法食を食べてくれません! どうする?

療法食をどうしても食べてくれないときには以下の順番で食べてくれるようトライしてみましょう。

①フードを温める
ウェットフードの場合は、電子レンジや湯せんで温め、ドライフードの場合は、お湯を少しフードの上からかけるかドライヤーなどで温めます。

温めることにより、犬の好きな匂いが立つので食欲が増すことがあります。

②鼻の頭に①のウェットフードかドライフードの匂いがついた汁を付ける
匂いの立ったウェットフードや、ドッグフードの匂いの付いた汁をほんの少し鼻につると、無意識にペロッと舐めます。
それを何度か繰り返すと食欲が増し食べ始めることがあります。

③トッピングをする
ゆでて細かくしたキャベツ、カボチャ、ササミ、豆腐など、好みの食材を少量トッピングしてみる。

腎臓に負担をかける塩分とタンパク質の摂り過ぎに注意し、トッピングする食材や量については、必ず主治医の先生に相談するようにしましょう。

スポンサーリンク

犬の療法食を手作りするには?

どうしても療法食を食べてくれない場合には医師に相談しながら手作り食を試してみるのもよいでしょう。

腎疾患の犬の手作り食については、いくつかのポイントがあります。

①リンの制限
リンはもともと骨や歯、細胞をつくるために必要で、体にとってとても大切な栄養素ですが、腎臓病では、腎臓機能の低下によって余分なリンが捨てられなくなり、過剰に体にたまったリンが慢性腎臓病を悪化させる重要な原因となることが知られています。

このため、このリンを制限した食事管理が必要です。

② たんぱく質の選択と制限
進行した腎臓病の場合は、食事中のタンパク質の量を減らす必要があります。

しかし、タンパク質は体をつくる上で大切な栄養素であるため、初期の腎臓病で尿毒症の兆候がみられない場合にはタンパクの制限は必要ないのでそのバランス調整が必要です。

③塩分制限
血圧の上昇は、腎臓への血流量を上昇させることで腎障害を悪化させる要因となります。食事中のナトリウムを制限することは血圧を正常に保つ為には必要不可欠です。

<食材>

◆牛肉・鶏肉
ウサギ肉などと比較して牛肉や鶏肉はリンの少ない肉類です。
レバーなど、部位によってはリンの多い所もあるので、要注意です。

◆ゆで卵
卵にはリンが多く含まれていますが、良質のたんぱく質を含む食材です。
殻を乾燥して粉末にするとふりかけにできます。

◆野菜
きゅうりは、利尿効果のあるウリ科の野菜も腎臓には適している野菜です。
慢性腎不全の場合ビタミン不足になることがあるので、ビタミンD以外のビタミンE・C・B・Kを摂取するようにします。

手作り食をする場合には必ず医師に相談し、与えているものが愛犬の今の状態に適しているかどうかを定期検査でしっかりと把握することが大切です。

まとめ

腎臓病は進行度合いにより必要な栄養素バランスが異なるため、食事管理がとても重要です。

一般の食事で飼い主が栄養素の調整をすることは腎臓病では難しいと言えます。

ですが、どうしても療法食を食べてくれない場合には、「食べてくれること」を優先させることも時には大切です。

医師に相談しながら手作り食も含めて愛犬にあった管理を行っていくようにしましょう。

スポンサーリンク