大切な愛犬が腎不全の診断を受けてしまった・・・

ショックな気持ちも大きいと思いますが、完治させるためにも、飼い主である私たちが頑張って治療を進めていかなければなりません!

治療の中で大切になるのは食事。

そこで今回は、犬の腎不全の食事についてお話していきましょう。

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犬が腎不全になったときの食事の仕方は?

犬が腎不全になったときに重要とされているのが、食事。

このとき、食事方法はどのようにすればいいのでしょうか。

一般的に、腎不全を患ってしまうと、タンパク質やリン、ナトリウムの量を調整しなければならないと言われているので、できるだけ少量の摂取で済み、尚且つ犬にとって必要となるエネルギーがきちんと摂れるよう、療法食を食べるといいと言われています。

特に、タンパク質とリンの摂取には気をつけていきましょう。

タンパク質は、分解されることで老廃物を生み出すので、大量に摂取すると、体内に老廃物が溜まってしまいます。

腎不全だと老廃物の排泄がなかなかうまくできないので、老廃物は溜まる一方です。

したがって、タンパク質は摂取しない方がいいと言えますが、タンパク質は悪質な栄養素ではなく、身体を作っていくためにとても重要視されているものなので、絶対に与えてはいけないものでもありません。

少なめに摂るということを念頭に置き、食事をしていくことが大切になりますね。

また、リンという栄養素は、骨や歯を作るために重要な栄養素とされていますが、腎不全にかかった犬は余分なリンを体外に出すことが困難であるとされています。

リンがたくさん体内に残ってしまうと、腎不全の症状が悪くなっていくと言われているので、リンの摂取は避けたいところ。

愛犬の命を守るためにも、食事について気をつけていく必要がありますね。

犬が腎不全で食事を食べないときはどうする?

腎不全を患ってしまい、食事もままならないこともあると思います。

特に腎不全でステージ3まで病状が進んでしまうと、腎機能が低下し、身体に必要のないもの、例えば老廃物や有害物質について、これらの排泄がうまくできず、尿毒症という症状が悪化し、胃炎や口内炎を併発して食事も進まないこともあるでしょう。

そんなときは、胃炎や口内炎の症状を軽減させながら美味しく食事が摂れるような工夫をしてあげてください。

まずは、用意したフードを温めてみてください。

香りや風味が引き立ち、食べる前から美味しそうだと認識して食べやすくなりますよ。

細かくしたキャベツやササミなど、タンパク質やリンの過剰摂取にならない程度のトッピングをしてあげるのもいいかもしれませんね。

胃炎による嘔吐の症状が出てない場合、固形のフードではなく、流動食を利用してみましょう。

また、食欲増進剤を使って食欲を出させる方法もありますが、薬剤を用いるので、獣医の先生と必ず相談してくださいね。

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何も食べないと体力も落ち、症状悪化につながるので、少しでも食べてくれると飼い主も安心しますよね。

他にも、食事の好みや療法食を嫌う犬もいて、なかなか食べてくれないこともあるかもしれません。

いろんなメーカーが出している療法食について調べてみて、ドライタイプやウエットタイプ、さまざまな味付けなどを試してみて、愛犬に合う療法食を見つけてあげましょう。

アレルギーがあって療法食が食べれない犬については、獣医の先生と相談し、食事療法を決めていきましょう。

食欲が落ちているときは、どうしても消化吸収の機能も落ちてしまい、身体にとって悪循環となってしまいがちです。

消化吸収の機能を高めるためにも、1日の食事を3~6回に分けて摂取すると有効であると言われています。

是非試してみてくださいね。

犬が腎不全になったときの水分の取り方は?

腎不全を患ってしまったとき、水分補給が重要となってきます。

体内の水分量が減少したとき、身体の中の老廃物や有害物質を排出が困難となります。

水分補給をこまめに行うことで、それらの老廃物を体外へ出しやすくなりますよ。

食事を摂る際にもウエットタイプのものにしたりして、水分をたくさん摂れるような工夫が必要となってきます。

おうちの愛犬は、くみ置きのお水を好みますか?

新鮮な水、蛇口から出る水、冷たい水、温かい水など、犬によって好みの水があります。

たくさん飲んでもらえるよう、好きなタイプのお水を準備してあげましょう。

水の種類だけでなく、水の置き場所も重要で、飲む場所の好みも犬にはあります。

たかが水かもしれませんが、そうやって飲む水、飲む場所の工夫もしてあげてください。

散歩に出かけるときも、水筒に水を入れて持ち運ぶと、いつでも水が摂取できるのでおすすめですよ。

なかなか水を飲んでくれないときは、野菜を煮出したスープを作ってみましょう。

脂身の少ない鶏肉や魚で作ったスープもいいかもしれません。

ただ、このときは栄養素に気をつけてくださいね。

しかし、何を試みても水分補給をしてくれないときはどのように対処すればいいのでしょうか。

獣医の先生と相談しましょう。

経口摂取が困難なときは、皮下輸液や静脈輸液など、点滴を施して水分を摂る方法があります。

犬にとってストレスとなってしまうこともありますので、しっかりと相談して、入念な準備が必要となります。

それぞれ犬にとって、最適な方法で水分補給を助けてあげてくださいね。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

腎不全を宣告されると、余命も1、2年だと言われているので、悲しい気持ちでいっぱいになると思います。

ですが、いつまでも飼い主である私たちがへこんでいてはいけません。

これからも愛犬と仲良く過ごしていくために、延命というかたちにはなってしまいますが、食事の面や生活習慣に気を配っていきましょう。

最も、腎不全にならないように、日頃から食事について気をつけておくのも大切です。

少しでも犬の健康について不安に思ったら、愛犬にも飼い主さんにも負担にならないよう、毎日の生活の見直しから始めてみましょう!

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