犬の皮膚病は、生活習慣やストレスとの関係が大きいと言われています。
特に湿度の高い時期には、犬にとって皮膚病に掛かるリスクが高くなるので、飼い主さんはケアの仕方を知っておく事が大事です。
今回のテーマは皮膚病の中でも掛かりやすいとされている膿皮症について検証していきます。
軽度のケアから、重度のものまで症状に合わせて取り上げています。
ぜひ参考にしてください。
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犬の膿皮症は人にうつるの?
先ず人への感染について考えていきます。
膿皮症とは犬が既に持っている「ブドウ球菌」や他の細菌が皮膚の表面または奥で化膿してしまいます。
多くの場合に、湿度の高い日や、犬の免疫力の低下などに伴って、皮膚病を起こしてしまうといわれています。
軽度の物であれば表皮にニキビのようなものが出る程度ですが、発見が遅れたり犬が掻き過ぎて体調が悪くなったり、重症化して治りが遅れてしまいます。
また、人や他の動物への感染も観測されているため、愛犬に皮膚病が発見された場合には要注意です。
皮膚病を発見する方法は日頃の観察が必要です。
具体的には以下のような症状が出始めるかもしれません。
・耳を気にしたり、ブルブル頭を振ったり、耳の中を掻いている。
・皮膚に赤いポツッとした点がある。
・皮膚の一部がカサブタまたは、脱毛している。
・指、股、顔、わきの下などに皮膚の異常が見られる。
犬を撫でている時などに、少しでもいつもと違うなと思ったら上記のような点を確認して早期発見をしましょう。
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犬が膿皮症になるとかさぶたがたくさんできるの?
膿皮症でカサブタが出来ている場合に考えられる事は患部が回復している過程か、化膿している部分がカサブタになっている場合です。
どちらにしても、はがしてしまうと傷口が広がったり、感染を広げてしまう事になります。
カサブタは取らないように気を付けましょう。
犬がカサブタを気にしている場合には、以下のような方法で対処してあげましょう。
①適切な投薬
獣医さんに受診して処方された薬や塗り薬を与えます。
犬によっては、薬が上手に飲めない子もいますからエサに混ぜたり、味わう事がないように口の奥に入れて飲ませるなど工夫してあげましょう。
②シャンプー
皮膚病専用のシャンプーを使うか、定期的に局所を薬浴してあげるなどの処置が出来ます。
皮膚が、濡れている状態で放置するとまた皮膚の状態が悪くなってしまうので、洗ってあげた後はドライヤーを使ってシッカリと乾かしてあげましょう。
③保湿クリーム
きれいにした後は乾燥しないように保湿クリームを使ってあげる事が出来ます。
犬用のものを使うようにしましょう。
④皮膚に刺激の少ないリネン
洗剤によっては肌に刺激が強いものもあるため、自然素材の洗剤を使って定期的にベッドなどのリネンを替えてあげましょう。
また、菌が繁殖しやすい湿度の高い場所にベッドを置かないように気を付けましょう。
犬の膿皮症の治し方は?
最後に治療の過程について見ていきましょう。
■表面性膿皮症
皮膚の表面に出来た皮膚病で、比較的初期の段階です。
パグやブルドックなど顔にしわがある種類の犬は、しわの間が蒸れて膿皮症を発症しやすいと言われていますので、夏場は特に、顔を拭いてあげるなどのケアが必要です。
ブラッシングや患部の薬浴など、日頃のケアで予防や改善が見られていきます。
■表在性膿皮症
毛包と表皮周辺の炎症が原因で皮膚病になってしまいます。
幾つかの種類があり、症状に寄って処置も異なってきます。
3週間ほどの抗生物質の投薬や薬浴など定期的な治療が必要ですが、免疫力の快復と共に良くなる事が多いとされています。
■深在性膿皮症
皮膚の表面から皮下脂肪の所まで深く皮膚病が影響している状態で、治療には辛抱強いケアが必要です。
痒みや痛みを伴う事も多く、回復には数か月掛かると言われています。
通常、抗生物質の服薬と皮膚病用のクリームなどが使われますが、抗生物質の使用には副作用も出るので獣医さんとの相談によって長期的でも安全な服薬が勧められる場合もあります。
まとめ
最初にも挙げましたが、皮膚病の原因は犬の免疫やストレスに大きく関わっていると言われています。
ですから、大きな病気に掛からないように適度な運動・散歩・十分なスキンシップなどを心掛けてあげたいですね。
犬が、荒れているな、または元気がないなと感じた時は不調のサインかもしれません。
忙しい日でも時間を取って少し遊んであげましょう。
お大事にしてくださいね!
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