ペットのお尻まわりの心配は多いです。
特に、猫ちゃんは具合いが悪くても素振りを見せない事が多く、発見が遅れる事もあるようです。
今回は、猫の病気特に、お尻まわりのトラブルに焦点を合わせ検証していきます。
病気の種類や対処方法をぜひ参考にしてください。
さっそく見ていきましょう!
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猫の肛門の病気はどんなものがあるの?
では、先ずトラブルの種類から見ていきましょう。
■肛門腺のトラブル
お尻の斜め下に位置する肛門腺袋に分泌物が溜まって、臭いや酷くなると膿が出来てしまいます。
早めに、分泌腺を絞り出したり抗生物質を使って治療が必要になります。
■脱肛によるトラブル
肛門近くの粘膜や直腸の一部がお尻から外に飛び出して腫れや痛みを生じさせます。
段階によっては手術が必要にもなるトラブルの元ですから、早めに治しましょう。
■血便が出ている
肛門や大腸からの出血が原因で肛門が赤くなっていたり、血便が出る場合があります。
下痢や食欲不振など気になる症状が見られるなら、大腸炎や悪性腫瘍など怖い病気の症状かもしれませんから、直ぐに受診させましょう。
■肛門嚢腺癌
肛門嚢アポクリン腺癌とも呼ばれる腫瘍が出来るトラブルで、手術が必要な病気です。
腰のリンパ腺に転移する事もあり、大きな範囲で摘出手術が求められるため、人工肛門などハンディキャップを抱える事になる可能性が出てきます。
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猫のおしりが赤いけど大丈夫?
上記のようなトラブルを抱える前に出来るだけ早く発見して治療してあげたいものですが、発見し辛い事も猫の病気の特徴であるようです。
では、飼い主さんが早めに見付けられるようにどのような点に気を付けられるのでしょうか?
以下の項目を参考にしてください。
①お尻が痒い・痛い素振りがないかどうか?
お尻を床に擦りつけたり、気にしている様子が見られる時には肛門腺の分泌を調べてみましょう。
それでもまだ気にしている時には、細菌など体内のトラブルが原因かもしれません。
受診をして調べてもらう事が出来ます。
②食欲や水分量
食欲不振や元気がない時には病気のサインである場合があります。
特に便が出にくいまたは、力んで出そうとしている様子が見られたら運動量や水分量が足りない場合はもちろんですが、お尻まわりの病気が関係している事も考えられます。
③痛がって鳴く
人と同じく、痛みがひどいと鳴いて訴えるかもしれません。
SOSに気が付いてあげられるのは飼い主さんだけかもしれません。
猫のおしりふきは必要なの?
特に、毛の長い猫や、肥満・高齢などの猫は自分でお尻を清潔にする事が出来ないかもしれません。
その場合は飼い主さんがお尻の世話をしてあげる事も必要かもしれません。
と言っても、毎日の事ですから簡単に出来る幾つかのヒントを載せておきます。
・お尻の周りの毛を短く刈る
これが簡単で、有力な予防方法です。
お尻のまわりに毛がある事でトラブルの原因になる細菌がお尻まわりに付きやすくなってしまいます。
毛を短く刈る事で原因を減らせる事が出来ると言う訳です。
・お尻を拭いてあげる
特に排便の後などに柔らかいペーパーや湿らせたタオルで軽く拭いてあげましょう。
時間が決まっていた方が良い場合には、寝る前など決まった時に拭いてあげましょう。
赤くなっていないか、異変はないかを確かめられるのも、この時が最善の機会でしょう。
・自分でお尻をキレイに出来る猫ちゃんでもチェックは大切
猫は、毛やお尻も自分で舐めてきれいにするため、普通はお尻のチェックは要らないかもしれません。
ただ、肛門腺など内的なトラブルがある場合には前述のように何かしら兆候が見られます。
シャンプーなどの機会にお尻まわりをチェックして異変がないかどうかを見てみましょう。
まとめ
肛門の病気にも軽度から重度まで様々なトラブルがある事が分かりましたね。
赤くなっている場合には特に、優しい拭き方で清潔を保ってあげましょう。
お尻を見せたがらない猫ちゃんであれば、眠たそうな時や、二人掛かりで確認してあげる事も出来ます。
大きな病気になる前にお尻まわりの健康も十分に守ってあげたいものですね。
お大事にしてください。
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