猫が喉を鳴らして気持ちを表現する一般的な音に「ゴロゴロ」という音があります。
喉を鳴らす「ゴロゴロ」は、猫にとってはごく普通のことなのでしょうか?
では、慣らさない猫には何か原因があるのでしょうか?
今回は、ゴロゴロ鳴らす意味や鳴らさない原因についてご紹介していきたいと思います。
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猫がゴロゴロと言わないのはなぜ?
猫には、よく鳴くタイプと鳴かないタイプの子がいます。
これは猫の個体差によるものです。
猫が自分の気持ちを表現する方法はそれぞれで、例えばかまってほしいときに、「鳴くのか」「寄ってくるのか」「見つめてくるのか」それぞれ伝え方は様々です。
ゴロゴロの仕組みについてはまだ完全に解明はされていない点もありますが、ゴロゴロする音は、声ではなく空気が喉を通るときに振動する音と言われています。
個々の猫によってもゴロゴロ音の大きさなどが異なるので、「うちの子ゴロゴロ言わないわ」と思っている方は試しに、気持ちよさそうなときに喉に触れてみましょう。
音は聞こえなくても、指にゴロゴロの振動が伝わってくることがあります。
ゴロゴロは、子猫の時期に身につける音声のコミュニケーションです。
母乳を飲みながら生後2日頃から、視覚や聴覚が未発達な分ゴロゴロと振動で「ぼく元気だよ」「おなかいっぱいだよ」と伝え、母猫はその振動で「元気に育っている」と認識しながらコミュニケーションをはかっています。
ゴロゴロは子猫時代の名残でもあり、成長とともにゴロゴロの使い方が幅広く多様化していきます。
猫がゴロゴロと言わなくなったら病気のサインなの?
ゴロゴロは気分や状況によっても変化します。
たとえば子猫の頃は、どんな鳴き方が一番効果的なのかを試すため、たくさん鳴いて母猫にアピールします。
子猫時期にはゴロゴロしていたのに、最近は言わなくなったなと感じたら普段の様子をよく観察してみましょう。
特にゴロゴロ言わなくなった以外に食欲不振や体重減少などの変化がみられない場合には、精神的に成長したのかもしれません。
成熟前に去勢手術をしたオス猫は、ホルモンが抑えられメスよりも少し幼さが残るためゴロゴロ甘えることが多くなると言われています。
成猫の頃には、ゴロゴロの使い方が多様化し、甘えたいとき、ご飯が欲しいとき、ちょっと不安を感じた時や不満や抗議のアピールで鳴らすこともあります。
不安や不満は、環境的なストレスのこともあればどこか身体的に具合が悪いことのサインかもしれません。
「ゴロゴロ=満足」とだけ結びつけずに様子をみていくようにすると良いでしょう。
シニア猫になると、あまり鳴かなくなる傾向があります。
一番気を付けたいのは、ゴロゴロ鳴らすのが普通だった成猫が、ゴロゴロしなくなった場合です。
体調不良の可能性なども疑われるので、動物病院で診てもらうようにしましょう。
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猫がゴロゴロと苦しそうにしているときはどうしたらいい?
ゴロゴロしているのに苦しそうにしているときには、すぐに病院へ連れていくようにしましょう。
その他に、いつものゴロゴロに「あれ?」と思う変化があった場合には身体の異常のサインかもしれません。
食欲はあるか、便や尿の状態や飲み水の量の変化、鼻がピクピクしていないか、呼吸の仕方などの体調異変がないかをしっかりと確認しておきましょう。
いつもと様子の違うゴロゴロは、何かの訴えが隠れている可能性もあります。
早期発見が何よりも大切なので日頃から気を配ってあげましょう。
まとめ
猫の「ゴロゴロ」には様々な気持ちが含まれているのでそれを読み取ることは時に難しいこともあるかもしれません。
表情やしぐさをみてリラックスしているのなら「ゴロゴロ」鳴かなくても、それが幸せのサインと考えてもいいでしょう。
日頃から愛猫の様子を観察してコミュニケーションをとることが何よりも大切です。
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