猫が高齢にさしかかってくると色々と私たちの見えないところで、猫にはさまざまな変化が起きてきます。

7歳からが高齢期と言われていますが、少しずつ痩せてくると病気なのかなと心配したり、ご飯をなかなか食べてくれなくなると、どうやって食べさせればいいのか悩んでしまうこともあると思います。

今回は、高齢猫が痩せることについて、フードの与え方の工夫や病気の可能性などについてお話していきたいと思います。

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高齢猫は痩せるものなの?

高齢(シニア)と呼ばれる年齢は、一般的に7歳からが多いですが、実際にはフードメーカーや病院によっても区切りや考え方が異なることはしばしばあります。

見た目に大きな変化は感じられなくても、猫の体内で変化が起き始めるのが目安として7歳と言われています。

シニア用につくられているフードというのは、一般的に脂肪を減らしたつくりになっているものが多くあります。

ということは、高齢猫は中年太りという言葉があるように太るのが一般的ということでしょうか?

高齢にさしかかり以前よりも運動量が減る一方で食べる量がさほど変わらないとなると、消費カロリーがない分、太りやすくなるのは当然です。

ですが、さらに年齢が進み高齢期に差し掛かると、食べても太らなくなる犬もいます。

高齢期に起きる変化は「太りやすくなる」ということも、「痩せてくる」ということもどちらも起こりうることであり、高齢期に入ったころは運動量が減ることで太る割合が多くなりますが、年齢が増すと消化機能の低下以外にも視力や嗅覚の低下、それに伴う食欲低下によって、痩せていく傾向があるという統計が出ています。

現在猫の平均寿命は、ペットフード協会の調べによると15.33歳で、平均寿命を超える猫では太っているよりも痩せているほうが大半の割合を占めています。

高齢期のフードを選ぶときには、年齢プラス愛猫の状況にあわせたフード選びも大切なポイントになってきます。

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高齢猫が食べないときはどうしたらいい?

高齢猫で痩せてきている猫の場合、食欲が落ちてくることはよくある症状でもあります。

少しでも健康で長生きしてもらうためにも、愛猫にあったフード選びは重要ですが食べてくれないと意味がありません。

高齢になると腎臓の疾患や様々な病気も考えられるので、できるだけ塩分の強いものは避けて、今現在食べているフードにまずは工夫をして与えていくようにし徐々に、トッピングを増やす、流動食にする、好きなものを食べさせるなど考えていくようにしましょう。

<高齢猫にご飯を食べさせる工夫>

・いつものフードを細かくしてみる(噛む力が弱くなったことで食欲減退も考えられる為)
・お湯でフードをふやかして口に入れやすいようにする
・猫用ミルクをほどよく温めたものでふやかす(栄養もとれるのでおすすめ)
・子猫用のフードも混ぜる(高カロリーのため高齢猫にもおすすめ)
・ウェットフードを細かくして与える
・ウェットフードやドライフードをミキサーにかけて、手羽先や鶏肉など食欲の増す食材で出汁をとりスープ状にする など

食欲が落ちてきたなと感じたら、まずは基本のフードに工夫をして食べてもらうようにして、少しずつ猫の様子を見ながら食事内容を変えていくようにしましょう。

サプリメントなども飲み水や猫用ミルクに混ぜたりしながら、積極的にとると良いでしょう。

猫が痩せる病気はどんなものがある?

猫が痩せてくる病気には様々なものが考えられますが、高齢の猫では、歯が抜けたり口内炎や口のトラブルなど、衰えからくる食欲不振で、結果的に痩せてくることもあります。

また腎不全などは多くの高齢猫がかかる疾患ですが、この場合においても進行すると食欲不振による体重減少もみられます。

高齢猫に関わらず、猫が痩せてくる病気で考えられるものは以下の通りです。

・腎疾患
・腫瘍
・脂肪肝(肝リピドーシス)
・甲状腺機能亢進症など

脂肪肝は肝リピドーシスとも言います。

太っていることが発症の要因の一つとなり、胆管肝炎から続発するものもあれば、猫の場合には、食欲不振が原因で発症することも多いとされています。

食欲不振のほかに黄疸の症状も現れます。

これまで太り気味だった猫が急激に食欲不振になり痩せてきたら、脂肪肝の可能性が考えられるので早めに動物病院に行くようにしましょう。

食べているのに痩せてきたり、みるみるうちにやせ細ったり、私たちが目で確認できる変化に気づいた場合にはすでに病気が進行していることもあります。

早期発見早期治療を心掛けるようにしましょう。

まとめ

猫の平均寿命は年々伸びていますが、それに伴い病気も一つだけではなく併発して他の病気を発症することも多くあります。

少しでも穏やかに長生きできるように、毎日の様子をしっかり観察しながら健康管理をしていくようにしましょう。

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