猫の去勢手術はどの時期に行うのが良いのか、迷っておられますか?

去勢手術を行うメリットとデメリットを知ってからどうするかを選ぶ事は大事かもしれません。

今回は、猫の去勢手術の時期と、メリット・デメリットについて検証していきましょう。

大切な愛猫の健康を願うあなたのお役に立つ事が出来れば嬉しいです。

さっそく見ていきましょう!

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猫の去勢の時期はいつがいい?

去勢手術は動物病院で6か月から受け付けてくれます。

そんな子猫に手術なんて!と思われるかもしれませんが、猫の発情期が始まる前に原因を除去しておく事は猫にすれば負担が軽くなる事に繋がります。

ただ、動物病院では手術前に必ず血液検査や健康チェックを行い、十分耐えられる体力を持っているかどうかを確かめてから行うので、それほど心配は要らないかもしれません。

また、去勢手術は以下のような事を行います。

■オス猫

・肛門の隣にある皮膚の一部に切り込みを入れる

・そこから睾丸を取り除く

・縫い合わせる(抜糸が要らないケースも多い)

■メス猫

・子宮付近の皮膚を切り一部開腹する

・卵巣と子宮を取り除く

・縫い合わせる(7~10日後抜糸が必要)

また、手術の前には絶食、当日は入院、手術後は自宅で様子を見て必要であれば通院するなど、手術前後にも必要事項がある事を覚えておきましょう。

全身麻酔を行う手術のためシニア以降の年齢にはリスクが高く、手術に適していないと言われています。

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猫の去勢の時期 が早い方がいいのか遅い方がいいのか?

去勢手術のメリットとデメリットをあげておきましょう。

■メリット

・猫同士のけんかや、オスが部屋中にスプレーをするなどの発情期ならではの問題が軽減する。(発情期は年に2回以上あります)

・望まれない妊娠、やむを得ない子猫の殺傷を避けられる。

・卵巣・精巣ガンなど、生殖器疾患の病気にかかるリスクが減る。

・怒りっぽかった性格が大人しくなる。

・発情から来る猫のストレスが軽減される。

・うろつきや問題行動が減る。

■デメリット

・肥満やホルモンバランスの乱れが生じる可能性がある。

糖尿病のリスクが高まる。

・子猫が生めない。

全身麻酔によるショック(アナフィラキシーショック)で死亡する事もある。

猫が抱えるストレスを考えると、去勢手術は原因を取り除いてストレスを軽減するためには有効な手段であると言えますね。

子猫を飼い始めた場合、獣医さんと話し合って飼い主の希望・時期・手術の方法や治療をシッカリと把握した上で決定しましょう。

猫の去勢をすると病気になりにくい?

では最後に、去勢手術で軽減出来ると言われている病気のリスクについて見ていきましょう。

①乳腺腫瘍

メス猫のお腹に左右4つずつある乳腺(計8つ)の一つにしこりが出来る。

シニア猫や去勢手術を行っていない猫によく見られる。

一旦腫瘍が見つかると摘出手術が必要になり、ガンのステージによっては寿命も短くなってしまいます。

②オス猫の精巣腫瘍

本来あるべき精巣がお腹の辺りで留まって、腫瘍と化してしまう。

手術や薬物療法が必要になる。

③メス猫の子宮内膜症や子宮蓄膿症

子宮内に細菌が入り込み炎症や膿を生じさせることで発症する病気。

手術や薬物療法は必要になる。

これらは猫が去勢手術を行っておくと減少出来る病気の例です。

矯正をいつ行うかは獣医さんとの相談の元で決定しましょう。

手術の後は、エリザベスカラーを着けて数日から数週間過ごさなければならず、多くの場合エサが食べにくい・眠り難いなど猫ちゃんにとってストレスが大きくなります。

飼い主さんが十分にお世話出来る時期に行う事が最も大事であると考えられます。

まとめ

去勢手術の時期は早くて生後6か月~1歳未満が一般的に良いと言われています。

しかし、その時期を過ぎても手術を行う事は可能です。

猫ちゃんと飼い主さんの予定を考えて、時間の余裕がある時に計画してあげてくださいね。

ただし、あまり遅いとかえって病気のリスクが高くなる場合があります。

獣医さんに相談した上で、最善の時期を取り分けておきましょう。

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