愛猫ちゃんが水を飲み過ぎて下痢をしたり、嘔吐を繰り返す事があります。
猫は元々水を飲みたがらない動物であるため、水分不足は何かのサインかもしれません。
特に、シニア猫にとっては病気の予兆である場合もあるようです。
今回は、猫が水を飲み過ぎる場合に注意しておきたい幾つかのポイントを取り上げています。
ぜひ参考にしてください。
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猫が水を飲みすぎは気を付けた方がいい?
猫は水を飲んでいるところやオシッコする姿を人に見せたがらない生き物です。
それですから、水分が足りているかどうかを見極めるのは犬と違って難しいかもしれません。
また、猫は気ままに食べたり、水を飲んだりしているので、その日によってエサや水分の摂取量は異なります。
多くの場合は、それほど気にしなくても良いかもしれません。
ところが、ある日、ふと愛猫が大量の水を飲んでいる姿が目に入るかもしれません。
次の日も、大量に水を飲み、下痢や嘔吐などの病気の症状が見られるかもしれません。
子猫やシニア猫の場合、免疫力が低く病気にもかかりやすいかもしれません。
このような傾向が見られたら気を付けてあげましょう。
・食欲不振や元気がない
・下痢や軟便が見られる
・嘔吐したり、吐きそうにしている
・体重が減少している
・毛の艶が悪い
・攻撃的である
・浮腫やむくみがある
・発熱している
・去勢手術をしていない
去勢手術をする事によって、子宮の病気のリスクが下がるようです。
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猫の水の飲み過ぎは一日どれぐらいの量を飲むと飲み過ぎなの?
猫が一日に必要な水分量は猫の体重にもよりますが、50ml×体重(㎏)で、大体150ml~200mlと言われています。
以下は猫の水分量を知る幾つかの簡単な方法です。
■いつものボールに200mlの水を入れて12時間後に測ります。
夜の間にもう一度200mlの水を入れて12時間後に測ります。
24時間分の総合を合わせて計算します。
お天気によって水が気化する事も考えた上で、上記の量以上を飲んでいる場合には、飲み過ぎが考えられます。
■複数の猫を飼っている場合
それぞれの猫を、別々の部屋に入れて測るしかありません。
複数の水飲み場がある場合には、減量を総合して測る事が出来ます。
■ウェットフードを与えている場合
ドライフードより缶詰などのウェットフードを好んでいる猫ちゃんの場合、水分はエサを通してもとれています。
180gの缶詰で水分量が80%という表示があれば、水分量は180×0.8=144g(ml)となります。
■トイレの量や色
トイレの回数が普段より多いまたは少ない、オシッコの色が普段よりも過度に薄いまたは濃いかどうかで、水分過剰または不足を知る事が出来ます。
猫が水を飲み過ぎることで考えられる病気は?
では、水分を飲み過ぎている場合に考えられる病気を見ていきましょう。
①糖尿病
エサはしっかり食べているのに体重の増加が見られない・水をよく飲んでいる・オシッコの量が多いなどの症状が見られたら、糖尿病の初期症状かもしれません。
運動不足やストレス、遺伝など発症の原因は様々ですが、治療にはインシュリン注射や通院などが関わってきます。
早期発見と治療が何より肝心です。
②慢性腎不全
腎臓が少しずつ機能しなくなっていく慢性的病気で、食欲不振と体重の減少が見られます。
症状が重くなると貧血・尿毒症・高血圧など大きな病気にもつながると言われています。
水分を取り過ぎ、オシッコの回数が多い事に気が付いたら直ぐに受診をしましょう。
③甲状腺機能亢進症
8才以上の中高齢を過ぎた猫ちゃんに多く見られます。
多食多飲にもかかわらず瘦せて来たり、元気過ぎるなど病気を錯覚させるような症状が早期に見られます。
本来はあまり水分を取らないという事を考えると、多飲は何かのサインであると気が付くかもしれません。
まとめ
猫ちゃんの病気のサインを見ていきましたが、いかがでしたか?
もちろん2~3日様子を見て、水を飲み過ぎているかどうか判断してから病院に連れて行ってあげる事も出来ます。
他の症状を合わせて、獣医さんに電話で相談してみる事も出来るでしょう。
猫はつらくても飼い主さんの前では弱みを見せたがらない生き物です。
いつもと違う様子に早く気が付いてあげられるのは飼い主さんだけです。
お大事にしてくださいね。
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