暖かくなり、マダニやノミに気を付けなければいけない季節に入りました。

マダニは幼ダニや若ダニだと小さすぎて分からない場合も多く、特に耳の内側はダニが付きやすいところでもあります。

びっしりついたダニに気づかずにいることも多いので、今回はダニの話について、ダニの吸血サイクルや危険性、ダニをチェックするポイント、取り方などをご紹介していきたいと思います。

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犬の耳にダニがびっしりついていたらどうすればいい?

ダニが生息しているのは主に草の裏側で、公園の草むらだけでなく道端の雑草の中にも潜んでいます。

草むらに顔をうずめて匂いを嗅いでいる犬の体熱や二酸化炭素などを感知してダニは飛んで寄生します。

ダニ1匹につき約1ccの血液を吸うことができるため、例えば100匹などの大量のダニが寄生したときには当然貧血になってしまいます。

成ダニの大きさは通常3mm程度ですが、寄生してから3~7日程かけて、存分に血を吸い、やがて犬の身体から落下します。

落下したメスは卵をうみ、ふ化をして脱皮をしながら吸血の機会を待ちますが、幼ダニや若ダニの大きさは1~1.6mm程度で小さすぎて寄生したとしても飼い主が気づかないこともしばしばあります。

またダニは吸血するだけでなく、口ばしを固定し唾液の分泌も繰り返すため、血液の寄生虫やバベシアなどの伝染病を運んでくるおそれもあるため、簡単に考えてはいけません。

最初は遅い吸血から始まり徐々に急速に吸血をし膨れ上がったダニの状態で、撫でているときなどに飼い主がイボと勘違いしてそこで初めて気づくことも少なくありません。

ダニが寄生しやすい場所は、被毛の少ない皮膚が見えるところです。

とくに耳の内側はダニが寄生しやすいため垂れ耳の犬などは、耳内側にびっしりダニがつくこともあるので散歩後はチェックが欠かせません。

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犬の耳のダニの取り方は?

犬にダニがついているのを発見したら、飼い主としては一刻も早く取ってあげたいと思いますが、ダニが媒介する寄生虫や病原体は人に感染する恐れもあるので自分で取るのは極力避けた方が良いでしょう。

市販のピンセットでダニを取ることも可能ですが、ダニの顎は強力です。

口ばし部分はギザギザの歯がついた構造をしているため簡単には抜けません。

強引に取ろうとすると顎が皮膚に残ってしまい皮膚炎を起こしてしまうこともあります。

犬の耳の皮膚は薄いため、じっとしていない犬だとピンセットで傷をつけたり、血を吸ったダニをつぶしてしまう可能性もあります。

耳にダニがついているのを発見したら、自分で取ろうとして処置を誤り、リスクを伴う結果になるよりも、できるだけ動物病院で取ってもらったほうが無難です。

ダニを弱らせるのに効果的なのは、エタノールやアルコール分を含ませたガーゼを直接ダニに充てることですがそれで取れるわけではないので、緊急時以外はなるべく動物病院を受診するようにしましょう。

犬の耳にダニの薬を付けるときに気を付けることは?

ノミやマダニの駆除薬は動物病院で処方してもらうものが、一番効果があります。

最近では、従来の首の付け根に垂らすスポットタイプ以外にも、ソフトチュアブルで食べるタイプの駆除薬や、さらに大量に寄生したときの迅速な駆除に役だすスプレータイプもあります。

いずれも動物病院で処方されるものですが、耳にダニの薬をつけるときにはスプレー式の場合にはびっくりしてしまう恐れがあるので、ゴム手袋を装着した手にスプレーし撫でるようにつけてあげると良いでしょう。

目の周りや口周り、傷がある場合は必ずそこを避けるようにしてください。

ダニがついて取ったあとの傷口には、市販されているもので犬の消毒液のように使えるスプレーなどもあるので、コットンにつけて耳の部分に塗布すると良いでしょう。

また、散歩をしたあとは、玄関先で必ずダニがついていないか確認するようにしましょう。

<ダニが付きやすい場所>

☑顔の毛が少ない目周り、口元、鼻
☑耳のフチや内側
☑内股の皮膚
☑足の指の間や足先

まとめ

犬の耳は皮膚がうすく草むらなどで顔をうずめる際にダニが付きやすいポイントでもあります。

びっしりとついてしまっていて、それに気づかない場合には貧血になってしまうこともありますので、気づいた時点で動物病院に行き処置してもらうようにしましょう。

これからの季節の散歩は、できるだけ草むらに近づけないようにして、散歩後は玄関先でダニチェックをするようにしましょう。

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