耳の病気で最も多いのは外耳炎ですが、一言で外耳炎と言ってもその原因や症状は様々です。
垂れ耳の犬などは立ち耳に比べて通気性が悪いため耳トラブルの発生が多いと言われていますが、立ち耳犬でもどの犬種でも耳が赤くなることはよくあることだと思います。
今回は耳の中が赤い場合の可能性についてお話していきたいと思います。
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犬の耳が赤いけど大丈夫?
犬の耳の中が赤い場合には、外耳炎が考えられます。
外耳炎は耳の穴の入り口から鼓膜のところまでで炎症が起きている状態ということになりますが、その原因というのは1つではありません。
細菌や真菌によるものや、アトピー性の皮膚炎を患っている場合、食物アレルギーの症状の1つとして耳が赤くなったり、散歩中に草むらに入ったことで異物が耳の中に入り炎症を起こして赤くなることもあります。
湿気の多い季節になんだか耳の中の赤みや臭いなどのトラブルを起こしやすい犬もいるかと思います。
いずれにしても、なにが原因かを探るために耳の中と皮膚全体の状態を日頃かたくまなくチェックしておくようにしましょう。
チェックポイントその1(耳の異変)
☑痒がっている
☑臭い
☑耳垢の状態・異変があるか
☑頭をよく振る
☑腫れているか
チェックポイントその2(身体全体の異変)
☑耳のほかに、目や口など顔周り、足の先端部分、脇下、腹部、の赤みや痒みがあるか
☑背中から腰にかけて、尻尾の付け根などに赤みがあったり発疹、脱毛があるか
☑痒がる以外に身体の一部を舐め続けたり、噛み続けていないか
☑下痢や嘔吐など普段の様子と違うところがないか
これら症状のでかたによって、考えられる病気も変わってくるため、まずはよく観察するようにしましょう。
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犬の耳に赤いできものがあるけどそんなkに多くなければ大丈夫なの?
犬の耳の中に赤いできものがある場合には、数が多くなくても自己判断せずに早めに受診するようにしましょう。
耳の中のできものが、イボのようなものなのか、どの位置にできているのか、どんな色をしているのか、大きくなってきているかなどしっかりと把握することが大切です。
例えば、春~秋ごろにかけて草むらで散歩を楽しむ犬は、耳内側の被毛の少ない部位をダニにくわれてしまうことがあります。
ダニが犬の血液を吸うことによって、ダニの身体がパンパンに膨らみ、耳の内側の皮膚の薄いところが、まるで血豆ができたかのようなできものに見えてしまったという可能性も考えられます。
ダニだった場合には、自分でとらないようにしてください。
ダニは簡単にとれませんし、仮にとれたとしてもダニの頭が残ってしまうことも多くあるので必ず動物病院でとってもらうようにしましょう。
ダニの唾液がアレルギーの原因となり痒みをもたらすアレルギー性の皮膚炎になってしまうこともあります。
その他のできものでは、耳の中の腫瘍も考えられます。
初めはイボのような大きさであまり気にならなかったのが大きくなってきたり、膿がでてきたり異変を感じた時にも、早めに動物病院にかかるようにしましょう。
犬の耳が赤いのはアレルギーなのかもしれない?
犬の耳が赤いのはアレルギーの可能性はもちろん考えられます。
痒がるアレルギーの原因には、食物アレルギーやノミ・ダニによるアレルギー性皮膚炎、アトピー性皮膚炎などがあります。
また、必ずしも食物アレルギーだけ患っているというわけではなく、アトピー性皮膚炎になっている犬は食物に対するアレルギーも持っていたり、併発していることも少なくありません。
痒がるということは自然と赤みもでてきてしまうわけですが、痒みが出る前の外耳炎の初期症状として耳の中が赤いというのはよくあることなので、早めの治療や対処をするようにしましょう。
耳の赤みや耳の中の異変は、その異変で終わるということはとても少なく、赤みが長引くとそれに伴って痒みが出てきたり、その他全身にも症状が現れてくることがほとんどです。
耳が少し赤いだけだと思ってあまり気にせずに病院に行かない方も多いのですが、早めの治療は正常な耳道への近道でもあり、反対に長引けば長引くほど治療代がかさんだり、ほかの病気を併発したり飼い主の根気強さが必要となってきます。
耳が赤いだけでおさまっているうちに早めの対処をしてあげるようにしましょう。
まとめ
外耳炎が慢性的になり再発を繰り返していると、中耳炎や内耳炎にまで進行し治療が長引いてしまったり、症状が重くなってしまうこともあります。
じめっとした季節に起こる季節性だけのもや、体内からくるものなど原因は様々ですので早めに解決するようにしましょう。
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