犬の腫瘍には良性と悪性の場合があります。
いつもは見掛けないホクロのような黒い点でも、日に日に大きくなって来たら直ぐに受診する必要があります。
ワンちゃんの普段の様子で気になる事があれば獣医さんに相談しましょう。
その際に皮膚の状態やイボのようなものがないかなど、大きな病気のサインともなる症状がないかをよく確認し、伝える事が大切です。
今回のテーマに、確認の助けとなるポイントを挙げていますので、ぜひ参考にしてください。
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犬にイボができて黒いのはどんな状態なの?
イボの種類は色や大きさ、形など種類によって違います。
一般的に1センチ未満の赤や色、黄色がかったイボで、大きくなる様子がないものであれば良性のものと安心する事が出来るようです。
ただし、色素のない悪性の腫瘍もあるため、ワンちゃんの体調や全体的な様子を見て、何か気が付いた時には直ぐに獣医さんに相談してみましょう。
心配なものは、イボがホクロのように黒いもの・大きさが日に日に変わる・ワンちゃんが元気がないなどの場合です。
以下のようなイボには気を付けましょう。
・口腔内
ワンちゃんがエサを食べにくそうにしている・よだれがたくさん出ている・出血しているなどの症状が出た時には、口腔内にしこりやイボがないかをチェックしてみましょう。
・目
まぶたや目の周りに数ミリでもイボが出ていたら受診して検査をしましょう。
ホクロのような小さいものでも気になったら確認しましょう。
・指
足の指の下や肉球の部分に黒い、または赤黒い色のイボが出ていたら直ぐに受診しましょう。
・皮膚全体
皮膚の見えにくい部位にイボが出ていたり、呼吸が苦しそうにしていたら直ぐに受診しましょう。
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犬のイボが悪性のこともあるの?
腫瘍を見極める事は素人ではもちろんですが、獣医さんでも困難であると言われています。
しかし、ワンちゃんの様子やイボの状態から推測する事は可能です。
特に心配なものは、以下に挙げたような症状が見られる時です。
■大きさ
ホクロくらいの大きさだったものが、日に日に大きくなってきた場合には悪性の腫瘍が進行しているかもしれません。
直ぐに治療する、もしくは必要であれば摘出する必要があります。
■形
カリフラワーのようなボコボコした形の場合には悪性の腫瘍が疑われるようです。
ワンちゃんが元気がない・息が苦しそうなどの症状が見られたら直ぐに受診しましょう。
■年齢
加齢と共に免疫力も下がり、腫瘍が出来るリスクも大きくなります。
7歳以上になったら、年に1度定期的に血液検査をしてもらい、悪性の病気の早期発見と治療を図りましょう。
■体重の変化
悪性の腫瘍の場合、体重が急激に減ります。
特に、内臓に出来てしまった腫瘍は見た目では気が付きません。
食欲や水分量をチェックして、異変に気が付いたら速やかに受診して検査をしてもらいましょう。
■リンパ腺が腫れている
犬のリンパ腺はあごの下やわきの下などです。
その辺りを触ってみて、しこりや腫れなどがないかをチェックしましょう。
犬のイボがだんだん大きくなるのは危険?
ワンちゃんのイボを発見して慌てる飼い主さんも多くいます。
私の初代の飼い犬も、横腹に脂肪腫がポコッと出て、心配して慌てたのを覚えています。
獣医さんは心配いらないと太鼓判を押してくれたので、安心しましたがその後も大きくなる事も小さくなる事もなく横腹にずっとありました。
今思えば、安心して何も変えなかったのが悪かったのかもしれないと思います。
良性であっても、ワンちゃんが掻きむしったり舐めたりして悪化する事もあります。
また、その時には気にならないサイズでも、後に大きくなっている場合もあります。
食生活を改善して消化の良いエサを与えるなど何かを変えてあげる事で症状が改善する場合もあります。
特に、今回のような黒いイボが発見された場合には、大きさや固さの変化、増えていないかなどに十分注意してあげましょう。
飼い主さんが慌てている姿をワンちゃんに知られないようにも注意してあげましょう。
ワンちゃんにとって、パニック状態の飼い主さんの姿ほどショックなものはありません!!
まとめ
いかがでしたか?
今回のテーマはネガティブな内容のものでしたが、ワンちゃんの健康を守れるのは飼い主のあなたに掛かっています。
痛みがなく元気に走り回っている間は大丈夫と思って、ワンちゃんとの楽しい時間を大切にして過ごしましょう。
たとえ、手術や長期の治療が必要でも、元気なあなたの姿を見てワンちゃんは常に励まされる事でしょう。
どうぞお大事にしてくださいね。
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