自宅で飼っている犬が腎臓病を患ってしまったとき、さまざまな治療を行うと思いますが、大切なのは食事療法。
摂取してもいいもの、悪いものなどに気を付けながら、療法食を与えることになりますが、おやつを与えてあげたいと親心で思う飼い主さんも少なからずいらっしゃると思います。
そこで今回は、犬が腎臓病になってしまったときのおやつに関して、ご説明してまいります。
スポンサーリンク
犬が腎臓病でもあげれるおやつは?
犬が腎臓病にかかってしまったら、療法食などを用いて食事療法に取り組むのが通常です。
リンとタンパク質の摂取量に気を付けながら治療をしていくますが、腎臓病でも与えてもいいおやつはあるのでしょうか?
まず、おやつを与えてもいいかどうかというところで、できるだけ与えたくありませんが、絶対に与えてはいけない!!というものでもありません。
おやつを与えて可愛がったり気分転換におやつを食べたり、時としておやつが必要となるときがあるかもしれませんからね。
次に、与えてはいけないとされているおやつは、チーズやお魚です。
これらには、腎臓病の大敵と言われているリンが多く含まれているためです。
加えて、チーズやお魚には、タンパク質も豊富に含まれており、おやつではなく通常与えるご飯に含まれているタンパク質以上の量は摂りたくないところ。
したがって、おやつとして与えるものには、リンやタンパク質の含まれていないものが良いと言えるでしょう。
では、何を与えたらいいのでしょうか?
一般的に良いとされているおやつは、イモ類や野菜、果物になります。
しかし、ここでも全般的に野菜なら何でもいいというわけではありません。
リンとタンパク質、また、腎臓病を悪化させるとされている塩分について、摂取しすぎないように気を付けましょう。
犬が腎臓病でもヨーグルトは食べてもいい?
他に、どんなものならおやつで与えてもいいのでしょうか。
スポンサーリンク
腎不全を患った犬は、肉や魚などの摂取をできるだけ制限し、低タンパクの食事を心がけるようにとされていますが、低タンパクの食事だけだと得られる栄養は少なく、エネルギー不足となってしまいます。
そこでおすすめなのが、ヨーグルトです。
ヨーグルトにももちろんタンパク質は含まれていますが、このヨーグルトに含まれるタンパク質は高品質であると言われていて、高品質の蛋白源は腎臓病に対して悪影響を及ぼさないと言われているのです。
与えすぎはよくありませんが、犬の個体差によって適度な量を与えてあげると良いでしょう。
他にも、卵やカッテージチーズなどもおすすめですよ。
犬が腎臓病でさつまいもは栄養的にどうなの?
ヨーグルトの他に、さつまいももおやつに良いと言われています。
さつまいもには食物繊維が含まれており、便秘解消を促してくれ、体内の老廃物を排泄する役割として効果が期待されています。
また、カリウムも豊富に含まれており、筋肉をスムーズに動かしてくれる働きと、血圧を下げる働きも期待されていて、血栓などの予防にも良いとされています。
加えて、カリウムには利尿作用があるので、腎不全で体内に溜まった老廃物も排泄しようとする働きかけができます。
しかし、さつまいもは与えすぎてはいけません。
食物繊維が豊富だからと言って与えすぎると、下痢を引き起こしてしまいます。
下痢ではなく、腸がつまって便秘が続いてしまう可能性も考えられます。
カリウムもたくさん摂取すると、利尿作用のせいでお漏らしする回数が増えたり、高カリウム血症という病気を併発してしまうリスクもあります。
さらに言うと、さつまいもには炭水化物もたくさん含まれていてカロリーが高い食材になります。
毎日たくさん食べてしまうと、肥満の原因にもなり、人間でもそうですが、生活習慣病は他の病気に対しても悪影響を及ぼすとされています。
なので、与える量について、注意が必要となります。
だいたい1日に10~20グラムの量を目安に、加熱して柔らかくした上で、小さくカットしてから与えてあげましょう。
まとめ
いかがでしたか?
おやつを与えてもいいということがわかりましたが、おやつでも与えてもいいもの・ダメなものを理解し、与える量についてもきちんと把握してから、おやつをあげてくださいね。
スポンサーリンク