寝ている犬が突然痙攣を起こしたり、失禁をしたら心配ですね。

飼い主としては、何が起こったのか騒然としてしまうかもしれません。

痙攣と言っても、心配なものとそうでないものがあります。

今回の記事が、あなたの愛犬の病気の早期発見や治療に役に立てば嬉しく思います。

では、さっそく見ていきましょう。

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犬が寝てる時に震えることがあるけど病気なの?

■寝ている時にピクピクと震える

この場合には、夢を見ていると考えられます。

犬の睡眠の80%ほどはレム睡眠つまり浅い眠りであると言われています。

苦しそうにしていない限りは、そのまま寝かせておいても大丈夫でしょう。

■外傷

何かしら外部からの怪我が原因で、脳や内臓などがダメージを受けてその夜に現れるケースがあります。

昼間に高い所から落ちたなど、その時は大丈夫でも夜まで様子をシッカリと見て、必要であれば受診をしましょう。

■寝ている時に激しく痙攣したり、失禁をする

この場合には「てんかん」の可能性があります。

起こしても起きないのが典型的な反応ですから、発作が始まったら安全を確かめて、発作が治まるまで待ちます。

その後、受診をする事をおすすめしますが、状況に落ち着いて接触しましょう。

■心臓疾患や他の内臓疾患

8歳以降のシニアと呼ばれる高齢犬の場合、健康状態や筋肉の衰えが見られるかもしれません。

また、若い犬でも心臓病や他の内臓疾患から痙攣や失禁があるかもしれません。

出来るだけ早く血液検査等を行って、医師の指示を仰ぎましょう。

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犬が寝てる時に痙攣するのは危険?

では、今度は年齢別に見ていきましょう。

■仔犬(生後~6ヶ月くらいまで)

この頃の犬はしつけや新しい家族や環境になれる時期で、脳が活発に働いています。

一日たくさん遊んで、飼い主と過ごした記憶が夜寝ている間に脳に刻み込まれていくため、体が痙攣したり夢を見て体が無意識に動く事があると言われています。

てんかんの場合など、激しく動き回る痙攣以外ではあまり心配は要らないようです。

成長や年齢と共に落ち着いていきます。

■成犬(1歳を過ぎてから)

成犬になると、免疫力も付き病気にも強くなってきますが、寝ている間の痙攣は治まらない場合もあります。

睡眠環境を見直して、快適にグッスリと眠れているかどうかを観察してみましょう。

気になる他の症状としては以下のようなものがありますが、様子を見て必要であれば獣医さんに相談しましょう。

・昼間でも様子が変である

・飼い主に噛みつこうとする

・「お座り」「お手」など飼い主の指示を聞かない

・元気がない

■シニア犬(7~8歳以降)

犬の種類によって異なりますが、年を取って来たなと様子が若い時と明らかに変わってきたら、これまで以上にワンちゃんの健康観察が必要になってきます。

年齢と共に脳を始め内臓疾患を患いやすいくなりますから、定期的な健康診断や受診をしておきましょう。

犬が寝てる時にお漏らしすることは普通はない?

失禁が伴う痙攣であればどの年齢ワンちゃんでも注意が必要です。

ここでは失禁を伴う症状に注目していきましょう。

①てんかん

てんかんの特徴は「失禁」「大量のよだれ」「意識喪失」などが伴います。

また、大抵発作の後は何事もなかったかのように戻るという症状が出ます。

この病気と闘うには、落ち着いた対応と医師の指示がどうしても必要です。

②低血糖

血糖値が低くなり過ぎて痙攣をおこす場合があります。

糖尿病など他の疾患を伴っていないか一度検査してもらいましょう。

③脳疾患

脳腫瘍や脳炎などが原因で発作が起きる場合があります。

5分以上続くようであれば、毛布でくるんで直ぐに病院に連れて行きましょう。

また、短い痙攣でも一度止まって直ぐに続いて起きる場合には危険が伴う事がありますので、緊急に受診させましょう。

④熱中症

昼間に強い日光を長時間浴びた、または水分量が少なかったなど日中の様子から熱中症になる可能性がある場合には、涼しい所で寝かせるなど十分な後ケアをしてあげましょう。

熱中症になってしまったら出来るだけ直ぐに受診をしましょう。

⑤外傷

外傷や強いストレス、雷など多くのものがワンちゃんの心と脳にダメージを与えてしまって痙攣や疾患となって現れます。

まとめ

きっと痙攣や疾患は飼い主にとってショックな出来事であると思います。

でも、落ち着いてその状況を見守って、獣医さんに伝えましょう。

ワンちゃんは意識があったか・どのくらいの間痙攣が続いたか・昼間の様子は変わりなかったかなど出来ればメモを取っておきましょう。

痙攣で落ちたり物にぶつかったりして2次的な怪我を負わないように、スペースを確保してあげます。

お大事にしてくださいね。

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