犬の白内障は早くて6才を過ぎたら発症すると言われています。
特に、太り気味・高齢など白内障に掛かりやすい種類の場合など、年に一度は眼科検診をしてもらう事は常に予防の得策であると言われています。
では、白内障になってしまった場合はどのような段階で治療がされていくのでしょうか?
今回は犬の白内障について検証していきます。
手術や保険についてのアイディアも載せていますのでぜひ参考にしてください。
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犬が白内障になったら手術しないといけない?
犬の白内障は先天性の場合(生まれながら)と後天性(生後年齢共に)白内障発症があります。
また、白内障にはいくつかの段階があり、異なる治療が行われます。
①初発白内障
初期の段階で、犬の生活や犬の目自体にあまり変化は見られません。
眼科検診でこの段階を発見出来る事が最も理想的で、治療効果・回復の見込みは高いと言われています。
点眼が治療の方法です。
②未熟白内障
よく見ると犬の水晶体に白い斑点や目の色に変化が見られます。
物にぶつかったり、音に反応が大きく見られるようになったなど気になる症状が見られる段階です。
場合によっては、手術で治療が行われるます。
③成熟白内障
水晶体が白く濁って視力が明らかに低下している段階です。
放置してはいけません。
早めに手術して、視力回復を図らなければなりません。
④過熟白内障
手遅れの段階で、手術しても回復する見込みは低いと言われています。
このように、初期段階では手術をしなくても良い事が分かりますから、出来るだけ早く受診しましょう。
犬が白内障で手術するとしたら費用はどれぐらい?
白内障の手術までにはいくつかの検査があり、手術前後にも入院が求められます。
以下は犬の白内障手術の一例です。
最低でも、このくらいの費用がかかると思って参考にしてください。
■検査から手術
・血液検査(約1万円~)
・入院5日間(2~3万円)
・全身麻酔(1万円~)
・手術片目(25万円~)、両目(50万円~)
・処置(5000円~)
■手術後
・点眼薬や通院(5000円~/月)
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大まかには完治までに数十万~の医療費が掛かると言われています。
犬の眼科検診で初期段階の白内障を発見出来るので、眼科検診で早期発見を目指しましょう。
また、白内障は以下の病気の併発も予想されるので、以下の点にも気を付けましょう。
○6才以上
老犬の始まりであるこの時期以降は、白内障のリスクが例年より大きくなります。
○肥満タイプの犬
食事の取り過ぎやおやつの与え過ぎは、犬の健康特に白内障にリスクを高めてしまうので注意が必要です。
○糖尿病の犬
糖尿病に掛かっている場合、白内障が併発しやすいと言われています。
○遺伝性の病気を持つ犬
稀に生まれつき白内障の因子を持って生まれる犬がいます。
○外傷性
物にぶつかった時などに、眼球に傷が付き白内障を発症するケースがあります。
○ストレス
犬が白内障の手術をした時は保険は適応される?
これだけ費用が掛かると、誰もがペット保険に関心を持つかもしれません。
以下は保険の種類と白内障に適用する範囲です。
①定率保証型
治療費全額に対して、定率で払い戻しが行われます。
人間の健康保険のようなものです。
②定額保証型
治療費の額に関係なく、処置毎に払い戻しが行われます。
人間の生命保険のようなものです。
③実額保証型
限定額範囲内で費用を全額まかなう保険。
人間でいう損害保険に当たります。
しかし、ペットの保険は入会時期や犬の種類によって格差があります。
また、白内障になりやすい種類の犬や、入会時まで白内障である事に気が付かなかった場合の支払い不可など問題点は多々あるようです。
基本的にはかなりの額を保険でまかなえるようですから、心配な方はペットが元気なうちに検討する事をおすすめします。
ペット保険がカバーする白内障の医療費
・先天性の白内障治療や手術
・入院費
・検査費
ペット保険がカバーしない白内障のための医療費
・遺伝的な白内障疾患
・白内障である事が分かった後での入会
・日帰りで行う手術
まとめ
いかがでしたか?
白内障の医療費や保険について理解が深まったでしょうか?
ペットの保険については、まだ一般的には知られていない・不明瞭なラインもあり、入会には踏み切れない人も多くいるようですが、時間のある時に一度検討してみると良いかもしれません。
また、普段から犬の様子や目を観察して少しでも気になる点が見えたらチェックしておきましょう。
早期発見・治療はどの病気についても共通して回復への近道です。
お大事にしてくださいね。
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