犬の鼻を見てみると、普段から濡れていますよね

これは、においを嗅ぎやすくするために鼻を湿らせていると言われているのですが、普段よりも異常に濡れていたり鼻水が出ていたりするとき、もしかするとそれは病気のサインかもしれません。

特に、鼻水の色やにおいに変化がないか注意していきたいところですが、一体何の病気の可能性が考えられるのでしょうか。

今回は、犬の鼻水について見ていきましょう。

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犬の鼻水が透明でさらさらしているのはなんで?

まず、犬の鼻水が透明の色でさらさらしている状態のときは、鼻で軽い炎症が起きているときと考えて良いでしょう。

風邪やアレルギー性鼻炎の初期段階でよく見られる症状なので、これらの病気を第一に疑いましょう。

普段のときとあまり見分けがつかないので見逃してしまうかもしれませんが、常時鼻水が地面に落ちている場合やくしゃみの回数が多い場合は、風邪である可能性が考えられます。

咳や発熱も風邪のサインです。

同じ時期にそのような症状が見られるときは早めに動物病院を受診しましょう。

アレルギー性鼻炎に関しては、ハウスダストが原因なことが多いと言われていますが、犬にとって原因はさまざまありますので、気になるようでしたら動物病院へ行ってみてください。

また、花粉症である可能性もあり、鼻水やくしゃみだけでなく症状が進んでいくと、皮膚に炎症が起きることもあります。

そんなときも動物病院へ行き、アレルギー検査が必要となりますので、連れて行ってあげてくださいね。

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犬の鼻水が黄や緑の場合はどんなことが考えられる?

犬の鼻水の色が変色しているときはどんな状態が考えられるのでしょうか。

まず、黄色の鼻水が出ているとき。

これは、犬の体内に入ろうとする細菌やウイルスと体内の白血球が戦っている状態で、戦って壊れてしまった白血球が鼻水に混ざって排出されており、それが黄色に見えているということなんです。

したがって、黄色い鼻水が見られるときは、ウイルスなどの細菌と犬の身体が戦っている証拠なんですね。

では、緑色の鼻水が確認できたとき、飼い主さんもこのときはかなり不安が強くなると思いますが、これは一体どんなことが考えられるのでしょうか。

先程の黄色い鼻水のときはまだ細菌と戦っている最中のことでしたが、緑色となると、細菌の方がその戦いに勝っているという状態であり、細菌やウイルスがまん延している可能性が考えられます。

そのため、副鼻腔炎や蓄膿症が慢性的に起こっていることが考えられます。

ずばり、「病気にかかっている」状態であると言えるでしょう。

細菌の侵入に伴い、それが進行していけばいくほど、鼻水の状態はさらさらの透明から黄色へ、そして緑色への変化が見られるということが言われています。

犬の鼻水が臭いときは何かひどい病気なの?

犬の鼻水の色について見てきましたが、においについてもお話していきましょう。

鼻水の色をチェックしたあと、においを嗅いでみるとくさかった、という経験をお持ちの方もいると思いますが、このとき、通常であれば鼻の粘膜から出される鼻水はのどの方に流れていくのに対して、何かが引き金となって副鼻腔が詰まったことによって、鼻水が細菌を含んだ黄色や黄緑の鼻水に変化し膿となってしまった状態を表しています。

この状態を副鼻腔炎と言い、この膿がにおいの原因となっていると言われています。

症状が悪化していくと、鼻腔内に膿が蓄積されていく蓄膿症を発症する可能性があり、長い間膿が溜まった状態でいると、においもどんどんきつくなっていくと言われています。

さて、副鼻腔炎という病気について理解できましたが、どのように治療すればいいのでしょうか。

まずは、原因となった細菌が何かを発見し、それに対しての治療を行っていきます。

場合によっては、チューブ挿管後に溜まった膿を出すという手術を施行することもあります。

治りにくい病気だと言われている副鼻腔炎。

早期発見、早期治療が重要となる病気であると言えますね。

まとめ

普段から犬の鼻が湿っている状態だからと言って、チェックするのを怠ってしまうと、病気のサインを見逃してしまうかもしれません。

犬の鼻もこまめにチェックしてあげてくださいね。

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