ペットの尻尾が元気よく動いているとこちらも嬉しくなりますね。
尻尾は期待・恐怖感・リラックス・悲しみなど、犬の感情を表現する大事な部分です。
その大切な尻尾がある日、ダラ~ンとしていて心配になる事があるかもしれません。
尻尾は骨折したり脱臼したりするのでしょうか?また何が原因でそうなるのでしょうか?
今回は、犬の尻尾にまつわる怪我や改善方法を見ていきます。
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犬が尻尾を骨折したときはどんな風になるの?
尻尾が骨折している時には次のような症状が見られます。
・尻尾の一部または全体が曲がっている
・歩く時に異常がある
・尻尾を気にする
・排泄の失敗が多く見られる
・運動を嫌がる
・患部を触らせてくれない
骨折する原因としては次のような原因が考えられます。
■落下
高い所から降下して骨折してしまいます。
幼犬や小型犬では高さ10㎝でも骨折する事があるので要注意です。
■衝突
交通事故など、衝突のショックで骨折してしまいます。
■圧迫
踏みつけられた・ドアに挟まれた・重たいものが長時間乗っていたなど、神経や骨に過度な圧力が掛かる事で骨折してしまいます。
■けんか
動物同士のけんかが原因で怪我をする事があります。
■老化
栄養不良や疾患から骨密度が減り骨折しやすくなります。
■その他
運動のし過ぎから骨折をしてしまう事もあります。
受診の前に出来る事は、まっすぐなもの添え木にして患部を固定する事です。
治療はギプス・ワイヤー・金属プレートで固定するなどがあり、程度によって入院が必要です。
犬の尻尾が脱臼しているかも?
脱臼している場合にも似たような症状が見られます。
・尻尾が曲がっているもしくはダラ~ンとしている
・後ろ足を地面に付けたがらない(ケンケン状態)
・運動を嫌がる
・排泄の失敗が多く見られる
・尻尾をゆっくり触ってみて骨の異常がある
脱臼には2つの種類があります。
■亜脱臼
関節と関節の間がズレて発症してしまう。
尻尾を引っ張ったり、ドアで挟んだりするとなりやすいと言われています。
■脱臼
関節と関節の間が完全にズレて発症してしまう。
亜脱臼と同じく尻尾に掛かった外圧からズレが生じてしまいます。
また、脱臼から尾椎間関節(びついかんかんせつ)に併発してしまう事が多くあるようです。
■尾椎間関節炎
脊髄と繋がっている部分~馬尾(ばび)に掛けて一部またはそれ以上が変形してしまう病気。
脊髄には排せつや歩行をコントロールする神経が接しているため、神経がダメージを受けてしまうと障害が起きる恐い病気です。
治療方法としては、外科手術やカテーテルを使って排泄介助をする事が求められます。
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犬の尻尾が上がらない時はどちらが考えられる?
では、尻尾が上がらない時に考えられる問題をまとめてみましょう。
①骨折が考えられるケース
患部が明らかに変形していたり、ドアに挟まれたひょうしなど「キャン!」と泣いて患部を労わっている仕草が見られたら骨折を疑います。
直ぐにまっすぐな添え木で固定して、包帯できつくなり過ぎないように処置してから病院に連れて行きましょう。
②脱臼が考えられるケース
触ってみて関節の外れやズレが確認出来たら脱臼の可能性が高いと言えます。
子供が尻尾を引っ張ったり、けんかをしている様子を見掛けたら注意しましょう。
応急処置は骨折の場合と同じく固定して安静にした状態で受診する事です。
早期発見が回復に大きく役立ちます。
③また、尻尾がダランとしている他の理由に皮膚病もあげられています。
皮膚病の原因には以下のようなものがあります。
・ダニやノミ
・ストレスから
・腫瘍
・アレルギー
このように、尻尾が動かないまたは上がらない場合には様々な原因がある事が分かります。
まとめ
いかがでしたか?
今回は、尻尾に焦点を当てていますが、体の各所で骨折や脱臼は生じ得ます。
特に小型犬・老犬・幼犬は骨が細く、弱いので注意が必要です。
日頃の様子を観察して、心配が生じたら獣医さんに相談してみましょう。
尻尾をグングン回してくれる、元気でハツラツとしたペットと楽しい日々が送れますように!
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