ペットで猫を飼っている方、猫の鼻の色がいつもと違う・・・と感じたこと、ありませんか?

ふと見ると白くなっていた、もしくは黒くなっていた、こんな経験をお持ちの方いらっしゃると思います。

猫の鼻の色が変化しているとき、一体どんなことが考えられるのでしょうか。

放置していてもいいのか、病気の可能性があるのか、動物病院へ行った方がいいのか・・・さまざまな疑問がありますよね。

そこで今回、猫の鼻の変色について、詳しくご説明してまいりましょう!!

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猫の鼻が白いけど大丈夫?

まず、猫の鼻が白いときのことについてお話します。

こういったとき考えられることは、気温が低いときか、貧血を起こしているかどちらかが考えられます。

気温が低くなると、猫の体内の末梢血管が縮んで、血のめぐりが悪くなるため白くなるのです。

冬は寒いですからこの現象はしばしばみられ、鼻だけでなく、耳まで白く見えることもあるようです。

特に過剰に心配しすぎる必要はありませんが、毛布を用意したりして寒さ対策してあげてください。

白くなった鼻は、身体を少し動かしただけで血液の流れがよくなり血色もよくなるので、いつもの鼻に戻ると思いますよ。

しかし、貧血の場合は、原因究明のためにも、動物病院の受診が必要となります。

貧血は、赤血球やヘモグロビンが普段より減少した際に生じる病気です。

貧血になる原因はさまざまありますが、重い病気が隠れているケースもあります。

例えば、猫白血球ウイルスが関係している骨髄の病気や腫瘍など、命に関わる病気かもしれません。

鼻の白さ以外にも、食欲や元気がなく、下痢、吐き気などの症状や見るからに痩せてきたときは、動物病院へ行ってみるといいでしょう。

猫の鼻が黒いのは何?

次に、猫の鼻が黒いときはどんなことが考えられるのでしょうか。

ほとんどが食事のあとの汚れや色素沈着、ケガをしたあとのかさぶたの場合が多いようです。

これらの場合は、動物病院の受診も必要ないでしょう。

ただ、まれに扁平上皮がんの可能性があると言われています。

鼻が黒くなっているのが特徴的ですが、併せてできものができて大きくなっていくのもこのがん特有だと言えるでしょう。

できものについては、はじめはかさぶたみたいに見受けられますが、徐々にぐじゅぐじゅと膿んでいき、また、鼻水や鼻血、くしゃみなどの症状も現れてきます。

なりやすい猫の種類としては、白っぽい猫で長時間紫外線に当たり続けている高齢の猫がなりやすいとされています。

治療法は抗がん剤治療や外科的に手術などになりますが、ストレスや身体への負担が多く、さらに予後も長くないので、治療法というよりは、もしかすると緩和的治療になっていくのかもしれませんね。

日頃からチェックしておいて、なるべく早く発見できるといいですね。

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猫の鼻の色は体調で変わるものなの?

さて、猫の鼻について、白い場合と黒い場合をお話してまいりました。

が、実はそれだけでなく、猫の鼻の色は体調によって変化すると言われていて、それはすなわち、猫の中で何らかのトラブルがあったというサインを表してくれているのですね。

病気の可能性があるときは、先ほどまでお話した通り、白い場合は貧血、黒い場合は扁平上皮がんの可能性が考えられています。

この他に、鼻が赤くなるときも病気であるケースが考えられています。

考えられる病気としては、発熱、外傷、腫瘍です。

人間も発熱したときは頬が赤く染まりますよね。

猫も同じで、頬ではなく代わりに鼻を赤くするのです。

食欲や元気がなかったら熱発しているかもしれないので、肛門から体温を測定してみてください。

外傷の場合、どうして赤く見えるのかというと、出血が原因となっているからです。

水道水でしっかり患部を洗い流し、舐めても害のないワセリンなどで消毒して応急処置をしてあげてください。

ひどい場合は病院へ行くことも念頭に置いてあげてくださいね。

腫瘍の場合は、できものやしこりが目立つようになります。

先程紹介した扁平上皮がんや肥満細胞腫などのケースが考えられ、悪性の可能性もあります。

腫瘍の可能性は低いと思いますが、心配なときは獣医さんまで相談に行くのが無難でしょう。

病気の可能性についてお話を進めてまいりましたが、一番多いケースとして、興奮しているときや運動をしたあとも鼻の色が赤く変化します。

このケースが一番多いと言われていて、興奮や運動によって交感神経が反応し、鼻が紅潮するんです。

落ち着いてくると元の色に戻りますので、心配はいりません。

このように、猫の体調や状態の変化によって、鼻の色が変わっていくのですね。

まとめ

猫の鼻の変色についてお話してまいりました。

猫の鼻の色が1日の中で変化する場合は、ほとんどが生理的な原因が考えられているので、特に問題はないと言えるでしょう。

しかし、心配なのは病気の可能性が考えられるときですね。

このときはじっくりゆっくり時間をかけて鼻の色が変わっていきます。

その上、他の症状も出てくるので、日頃から猫のことを見てあげることが必要となってきます。

何か疑わしいことがあるときは、迷わず動物病院へ行ってくださいね。

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