猫は基本的に虫歯にはなりませんが、歯周病にはなりやすくそれが口臭の原因となることもあります。

ですが口臭の原因は、歯周病だけではなく実は体の不調によることも猫は多いと言われています。

今回は猫の口臭について、臭いがしたときの対策方法と、猫の歯に特化したフードや歯垢の付きやすい食事、臭いでわかる病気のサインなどについてご紹介していきたいと思います。

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猫の口が臭いときの対策は?

猫の口が臭いときには、口腔内に異変がないかまずは確認するようにしましょう。

口臭は猫からのSOSと言われています。
歯の清潔が保たれているか、口の中を痛がってないかをチェックしてみましょう。

酸っぱい臭いなのか、物が腐ったような臭いなのか、臭いの種類も確認しておくようにしましょう。

<口臭対処法>

①歯磨きをする
歯磨きに慣れさせるには本来であれば、生後6か月ぐらいから歯磨きの練習を始めるのが良いとされていますが、コミュニケーションを取りながら口に触れられるようになったら、前歯、奥歯と触れるようにしていきます。

ブラシを使うか、指にガーゼを巻いてこするだけでも、歯石の原因となる歯垢を落とすことができます。

②口内環境を整えるケアグッズを使用する
歯磨きが難しければ、飲み水に混ぜるだけのオーラルケアグッズや、歯磨きガム、口内環境を整えるサプリなどを与えます。

③歯石除去
歯石は取りにくいので、動物病院で専用の機械を使い麻酔をして除去してもらうのが基本です。

歯磨きができることが理想ですが、無理はせず定期的な健康診断で口の中の健康を確認したり、異常があれは病院に連れて行くようにしましょう 。

猫の口臭は餌を変えれば治るの?

猫の口臭はフードを変更すれば、改善される可能性はあります。

オーラルケアに特化したフードを作っているメーカーは2社あります。

・「ヒルズ」 プリスクリプション・ダイエット(特別療法食)歯と歯ぐきケア
・「ロイヤルカナン」 オーラル ケア

どちらのフードも噛むことを意識したフードになっていて、噛む摩擦でブラッシングされ、歯の歯垢の蓄積を防ぐ設計になっています。

フードを飲み込んでしまう猫には効果はないので、まずは与えてみて様子を見るのも良いでしょう。

ウェットフードや、手作り食、パウチは口の中で粘着しやすいので、歯垢がつきやすく口臭の原因となる歯石が付きやすいと言われています。

ウェットフードなど柔らかいものを与えている場合には、歯磨きをするようにし、難しい場合にはご飯のあとに、歯磨きガムで有名なグリニーズの「猫用の歯磨き専用スナック」などを寝る前に与えるのも効果的です。

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猫の口臭で病気かどうかわかるの?

口臭で最も多く見られる原因は口の中の病気ですが、口腔内のトラブル以外で考えられるのは、内臓の病気で結果的に口臭が強くなる場合があります。

①口腔内の疾患
口腔内環境が悪化すると、雑菌が異常増殖し、かなりきつい臭いを放ちます。
歯石が付着していたり、猫カリシウイルスや猫鼻気管炎ウイルス、猫エイズなどのウイルス疾患や全身性疾患を持っていると、口腔内の環境が悪化しやすい傾向があります。

②糖尿病
糖尿病になると体の中に取り込んだ糖を、エネルギーとしてうまく利用できなくなった結果、ケトン体という物質が作られます。
口臭だけでなく、体からケトン臭という甘酸っぱい匂いが放たれます。

③腎不全
腎不全では体の中で作られたアンモニアを中心とした老廃物を尿として体の外に排出できなくなり異常な口臭が生じる場合があります。

③巨大結腸症
巨大結腸症とは腸の機能低下により結腸に多量の便が貯留してしまう病気です。
長期にわたり便秘の状態が持続すると、腸管内で細菌の異常増殖が起こり、結果として便臭を伴う口臭が発生します。

口臭は何かしらの不調サインということも十分考えられ、重大な病気を引き起こしている可能性もあります。

口臭は病気のサインと頭に入れながら、普段から愛猫の様子をよく観察するようにしましょう。

まとめ

猫の口臭は、口腔内のトラブルだけでなく、内蔵疾患のサインとも言われています。

まずは愛猫のオーラルケアをできる範囲でするようにし、口臭が強くなったり、口臭以外に異常を感じた場合には早めに病院にみてもらうようにすることが大切です。

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