人間が口内炎になるように、犬も口内炎になることがあります。

多くは歯周病などが原因とされていますが、糖尿病やそれ以外の全身性の病気から口内炎ができることもあります。

犬の口内炎は強い痛みを伴うため、食事がしづらくなってしまいます。

今回は犬の口内炎について、治らないときの治療の仕方や、口内炎のときの食事の仕方についてご紹介していきたいと思います。

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犬の口内炎が治らないときはどうしたらいい?

犬の口内炎は、口の中の粘膜や歯肉に広く炎症が起き、赤くただれている状態のことを言います。

多くの場合は、歯周病の歯に接触している部分に口内炎が起こりますが、頬の内側や舌の裏側などにも、犬の口内炎が見られることもあります。

猫の口内炎と同様に、口内炎ができると痛みが強く口を触られることを嫌がります。

食事を食べにくそうにしていたり、放置しておくとだんだんと口臭も強くなり、よだれを流したり、出血したりすることもあります。

犬の口内炎は、猫とは違い、重度の歯周病に伴って多くは発症しますが、口腔内の免疫の異常で発症する場合もあります。

口内炎がなかなか治らない時には、早めに動物病院を受診するようにしてください。

まずは、口の中で起きているトラブルを解消してもらい、痛み止めや抗生物質などをもらうことで症状は落ち着いてきます。

犬の口内炎が治ってきたら、歯周病を再発させないように、ホームケアによる口腔内の管理もしっかり行うようにしていきましょう。

免疫異常による口内炎と考えられる場合には、歯の治療を専門的に行っている動物病院などで早期にその他の治療もあわせて受けると良いでしょう。

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犬の口内炎の治療は?

犬の口内炎は、異物を噛んだ時の刺激や細菌感染、カビなどが原因の場合と、歯周病の細菌が原因していることも多くあります。

歯周病が原因の場合には、動物病院で歯垢が石灰化した歯石を除去し、膿が溜まった歯周ポケットの掃除をしていきます。

その後、抗生物質などを患部に塗布したり服薬したりして細菌の繁殖を抑えます。

歯周病の予防には、普段から飼い主が歯ブラシやガーゼなどで、歯肉をよくマッサージすることが大切です。

歯肉の血行が良くなることで、歯周病の予防になります。

歯周病以外に、レプトスピラ症という感染症や、糖尿病、 腎臓の病気など全身性の病気や、ビタミンの欠乏なのが原因で、口内炎ができることもあります。

全身性の病気が原因となっている場合には、まずはその治療が重要になります。

そうでない場合の口内炎は、ヨード系の消毒薬で清潔にし、口腔用の抗炎症薬などを用いて治療します。

犬の口内炎の食事は?

犬が口内炎のときの食事は、痛みで食べにくそうにしている場合には口の中に刺激を与えないようドッグフードをふやかしたり、ウェットフードに一時的に変えるなどして対応するようにしましょう。

ビタミンなどの栄養不足で口内炎ができたと考えられる場合には、それを補うサプリメントや手作り食でトッピングをプラスして一緒に与えることもおススメです。

口内炎ができている間は、刺激物が痛みの原因にもなるのでトッピングはゆるめのペースト状で作ってあげるようにすると良いでしょう。

肉や緑黄色野菜などのビタミンを補う食材を細かく切って、鍋で湯がいて柔らかくします。

愛犬がそれでも痛がるようであれば、さらに湯がいた肉や野菜をミキサーにかけて、ペースト状にしてもかまいません。

愛犬が痛がらずに食べられるよう工夫してあげることが大切です。

まとめ

犬の口内炎は歯周病がその原因となることが多いので、口内炎になったらまずは痛みを取ってあげるためにも病院を受診し、元となっている病気をしっかりと治療してもらうようにしましょう。

口内炎が起きているときには、食事がしづらくなるものです。

きちんと食べられるように、フードをふやかしたり、栄養不足が原因の場合には、手作り食などでトッピングをプラスして、ペースト状で与えるなどの工夫をしてあげましょう。

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